ききょうけん(キッズの教養を考える研究室)

「キ」ッズの「教」養を考える「研」究室

読書感想文の三つのハードル~今日から始める読書感想文①~

    こんにちは、ベル子です。

 

 ブログをはじめて10日ほどたちますが、相変わらず文字ばかりの記事だな…と我ながら思っています。

 

   もう少し画像等を入れてわかり易くしたいのですが、絵が得意なわけではないですし、写真を用意するのも準備や技能が必要なので、結局ほとんど文字だけという記事になってしまいます。今後の課題の一つですね。

 

 このブログにお付き合いしてくださる方は、もしかしたら日ごろから色々な場面で文を読むのが苦にならない方なのかもしれません。中には、読書が趣味という方もいるでしょう。

 

 今回は、そんな読書好きの方でも「苦手だった」という方が少なくない「読書感想文」がテーマです。

 

 ※「読書感想文」については一度にまとめると非常に長くなってしまいますので、シリーズ化して週1~2回ペースで少しずつ書いていきたいと思います。今回はその1回目です。

◎感想を語るのは楽しいはずなのに

 私も子どものころから本が好きな子どもでした。大人になってからは、自分が読み終わった本のレビューをインターネットで検索して、他の人の感想を読むのも好きです。

 

 自分が感じていたことを自分と別の言葉で表現しているのを見かけることもありますし、自分とは全く違う着眼点の感想を見つけて新たな発見をすることもあります。私は書くより読む方が好きですが、他の方が書いているレビュー記事のコメント欄に自分の感想を書いたことは何度かあります。

 

 作品を見た感想を言葉にして他人と共有するというのは、本来とても楽しいことだと思うのです。

 

 本が苦手だという人や作文が苦手だという人でも、前日見たテレビや映画について友人に語るのは楽しいという人は多いはず。
 
 でも、「子どもの頃読書感想文を書くのが好きだった」という人には、なかなかお目にかかれません。今も時々子ども本人や、保護者の方から相談されます。「宿題で書かないといけないけれど、何を書けば良いのかわからない」と。

 

◎読書感想文は一日にしてならず?

 読書感想文といえば夏休みの宿題で出されることが多いので、相談をされるのもたいてい夏です。

 

 その時点でのその子の学力や興味関心などを考慮して、感想を書きやすそうな本を選んだり、会話をしながら感想を聞き出したり、文の構成を一緒に考えたりというようなお手伝いをします。それでどうにか形にして学校に提出することになるのですが、たいていの場合「その場しのぎ」のものになってしまいます。

 

 もともと「何を書けば良いのかわからない」と相談に来ているわけですから、子どもも保護者も「とにかく提出するものが書ければそれで良い」というスタンスの方が多いのですが、せっかくならもう少し楽しい思い出になってほしいといつも思うのです。

 

 相談に来た子どもには、それぞれ「こういうことに慣れていないから、書くのが大変なんだな」とか「これが苦手だから書けないのだろう」と考えられる原因があります。

 

「これを身につければ楽に書けるのに」と解決策が分かっても、それはたいていの場合一朝一夕で身につくようなものではなく、「あと数週間で文を仕上げなければならない」というタイミングでわかったところで解決できないのです。それで苦しい思いをして感想文を絞り出すことになり、ますます苦手意識が増幅されてしまいます。

 

 読書感想文自体は大人になってからは強制的に書かされることがほとんどないので「子どもの時苦労した思い出」として終わってしまっても別に困らないと思うかもしれません。

 でも、本を読んで感想を語り合ったり文にまとめたりする経験は、子どもの心を豊かにする良い経験になるでしょう。本を読んで感想文を書くスキルを身につければ、夏休みの宿題以外の様々なところでも役に立つはずです。

 

 ぜひ、夏休みの読書感想文を楽に書くためのスキルを、今から日常生活の中で身につけていってほしいと思います。

 

◎まず「読書」「感想」「文」のどれが苦手なのかを考えましょう

「読書感想文が苦手」という子が多いのは無理もありません。「本を読み取る」「自分の考えを持つ」「作文を書く」という3つの難しい要素を一つにまとめているのですから。3つのうちどれか一つでも苦手だと、上手く書けないということになります。

 まずは、「読書感想文が苦手」と考えずに3つの要素の何が苦手なのかを考えてみましょう。

 それぞれの3つの要素の具体的な対策については、次回以降に一つずつ詳しく書かせていただきます。

 

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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シリーズ次回記事はこちら↓

kikyouken.hatenablog.com