ききょうけん(キッズの教養を考える研究室)

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お湯と電気を使わずに食べてみた話~日曜日の雑談23~

 こんにちは、ききょうけんのベル子です。

 

 日曜日は雑談記事を書いています。お気軽にお付き合いください。

 

 突然ですが、皆さんはご自宅で食品を備蓄していますか。

 

 私の周囲では、「特別なものは買っていないけれど、数日お腹を満たす分の食糧なら、多分家にあると思う」という人が多いようです。私もそれに似たような状況です。

「非常食」として開発された、消費期限まで何年もあるような特別な食べ物を備えてはいないのですが、数週間、数か月間持つような食品をストックしておき、賞味期限が切れるまでに食べて新しいものを買い足しています。飲用水についても、2ℓのペットボトルでケースでまとめ買いし、随時使用しています。

 

 ただ、その中には「電気屋ガスが止まったら普段通り食べられない」というものがありますよね。レトルト食品やカップ麺などは、ほとんどがそうでしょう。

 

 では、いざという時それらが全く食べられなくなるかというと、そうでもありません。

カップ麺は水でも食べられる」といった話を聞いたことはないでしょうか。

 

 多くのレトルト食品は、「加熱しなくても食べられないことはない」ようです。とはいえ、緊急時に「加熱なしで食べる」のは、少し勇気がいるのではないでしょうか。

 普段と違う食べ方をして、万が一体調に異変があったら大変です。そう考えると理屈では「大丈夫」と思っていても、電気やガスの止まるような状況でこそ躊躇してしまいそうです。

 それに、やはり「加熱した方がおいしく食べられる」食品とされているので、加熱なしで食べると普段と違う味に感じることも多いでしょう。思い切って食べてみた時に「今までと違う味」だったら、そこで不安になったりはしないでしょうか。

 子どもに食べさせようとして「本当に大丈夫?」と聞かれた時どう説明するのかと考えると、何か自分の中に「これ」という根拠が欲しくなるかもしれません。

 

 できれば平常時に試食してみたり、企業が発信している情報を集めておいたほうが良いでしょう。

 食品のパッケージには「そのまま食べても問題ありません」と書かれていなくても、メーカーのホームページなどに「味は落ちますが心配いりません」といった内容がのっている場合もあります。普段自分の家で備蓄している定番の食品については、そうした情報を集めたうえで、実際どんな味なのかを体験しておくと良いのではないでしょうか。

 

 私自身も、以前いくつかの食品について、お湯やレンジを使わずに食べたことがあるので、その時の感想などを紹介します。

 食品の備蓄について考えるための材料の1つにしていただければ幸いです。

 

※私はあまり味にこだわりがある方ではなく、胃腸も特に弱くはありません。

 以下に紹介する食品に関して、私「まずい」とは感じずに完食できましたが、人によっては一口食べて「合わない」と感じる可能性もあります。あくまでも私の個人的な体験の感想として読んでください。

 

 

レトルトカレー

 

 既に「加熱しないでそのまま食べられる」旨がパッケージに書かれているものもありますが、それ以外のカレーについても食べてみました。

 

 もともと「そのまま食べる」ことを想定して売られているものは、当然「そのまま食べてもおいしく食べられる」ように作られています。それに対し、そうでないカレーの中には「油分がルーになじんでいない」と感じられるものもありました。特別違和感なくおいしいと感じられるものもあるのですが、加熱した時よりもなんとなく油の主張が強いように感じるものも少なくありません。

 そうなると普段と違う味に感じますし、加熱して食べる時よりも「胃がもたれる」のではないかと思いました。

 

 基本的には「加熱しなくても毒ではない」ようですが、味覚や胃腸が敏感な方は安心しておいしく食べられる商品を探しておく方が良さそうです。

 

 また、開封前に良く振ってから容器にあけることで、分離した油がよく混ざるという話を聞いたことがありますが、それに関しては私は試していません。

 

 

②ミートボール

 

 パウチに入っていて冷蔵庫で保管し、パウチごと熱湯に入れて十数分温めるか、容器に出して電子レンジで数十秒温めることで食べられるタイプのものです。

 もともと冷蔵庫で保存するものなので、停電になったらその後は保存がききません。早めに「食べるかどうか」を決断する必要があります。

 

 味に関しては、お弁当に入っている時と変わらないと感じました。ホカホカの時とはもちろん味が違いますが、加熱してから冷めたものでも加熱せずに冷たいものでも、あまり差はなさそうです。

 

 衛生面など、身体への影響はどうでしょうか。

 

 一般的にこのタイプで売られているものは「加熱殺菌食品」と書かれています。この表記があるものは、一応「もう食べられる状態」まで加工してパックに入れられているといえるのです。

 パッケージやメーカーのホームページを見ると「そのまま食べられます」とはっきり書かれている場合もありますが、「食べても問題ないものですが、衛生面でも加熱するる方が安心ですよ」といった内容が書かれている場合もあります。

 普段よく購入する商品は、やはり一度確認しておくことをお勧めします。また、加熱しない場合は、開封後すぐ食べてしまった方が良いのでしょう。

 

 

カップうどん

 

 お湯に比べてとても時間がかかりますが、水を注いでも柔らかくはなります。

 こちらも商品によって説明は変わりますが、メーカーが「水で食べる方法」を紹介しているものもあります。

 

 ではどのくらい時間がかかるのかというと、それは「数十分単位(場合によっては数時間単位)」としかいえません。

 というのも、「ちょうど良い」と感じる麺の固さは違いますよね。「お湯を注いで3分間」のカップ麺でも「2分30秒で食べる」派や「3分30秒で食べる」派がいます。熱湯であれば30秒程度のさですが、これが水となると、十分単位の差になってしまうわけです。

 また水といっても気温によって水温が変わりますので、その日によって同じ柔らかさにするまでの時間が変わってしまうのではないでしょうか。

 

 スープの味はお湯で食べたときとあまり変化を感じませんでした。そのため「味」としては普段通りなのですが、「食感」が大きく変わります。

 柔らかくしている間に麺が水を吸うため、いわゆる「のびた」状態になりやすいのでしょう。実際に麺がかなり柔らかくなるまで待っていると、注いだ水がほとんど無くなっていることもあります。麺のコシにこだわりのある人が食べたら、おいしく感じられないかもしれません。フニャフニャならフニャフニャでおいしく食べられてしまう私は、あまり気になりませんでしたが。

 そして麺の表面も、お湯の時とは違う感触になります。なんとなくヌメっとした感じが強くなるのです。

 こうした食感は、注いでから食べるまでの時間によって変わりますし、最後にもう一度水を注いでスープの量を増やしたりすることでも変化します。

 

 何度も試行錯誤を重ねれば「お湯で注いだ時よりもずっとおいしい、自分にとって最高の一杯」が作れるようになる可能性もあるかもしれません。

 ただ、少なくとも初めて水で食べるときは「いつもの食べなれた味」とはかなり違うものだと思っておいた方が良いでしょう。

 

「緊急時こそ、食べ慣れたものを食べると安心できる。普段から食べているものを備蓄しておいた方が良い」

といわれていますが、水で食べるカップうどんに関しては、普段お湯で食べているものとは別の食べ物として考え、「食べ慣れた味」は他のところで補うことをお勧めします。

 

 

 今回は身近なレトルト食品について、お湯と電気を使わずに食べてみた感想を紹介しました。

 他にも試してみた食品があるので、機会があればまた紹介させていただきます。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

  

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