ききょうけん(キッズの教養を考える研究室)

「キ」ッズの「教」養を考える「研」究室

ひらがな学習のための小ネタ集⑬~ピカピカの一年生の教養69~

 こんにちは、

キッズの教養を考える研究室「ききょうけん」のベル子です。

 

 現在当ブログでは毎週金曜日に、ひらがなを書く練習をする時に覚えておくと役に立つ、ちょっとしたコツの紹介をしています。今回はその13回目です。

 

※前回の記事はこちら↓

kikyouken.hatenablog.com

 

 ここのところかなり理屈っぽい話が多かったかと思います。今回は、そんな堅苦しい学習をする気になれない時に、少し気分を変える方法をいくつか紹介します。

 

 この年頃の子どもにとって鉛筆やプリントは「お勉強」の象徴のようなアイテムですよね。でも、鉛筆やプリントにこだわらなくても、ひらがなを書く機会はたくさんつくれます。

「お勉強はイヤ」「字なんて書かない」と鉛筆を握ろうとしない子どもでも、画用紙を用意してクレヨンを渡すと、何の抵抗もなくクレヨンを握る子は少なくありません。まずは自由に絵を描くように伝え、完成したら「題名をつけよう」とか「名前を書こう」とクレヨンで文字を書くように促す(本人のひらがな習得状況に応じてなぞるように促したり、見本を写すように促したりする)と前向きに文字を書こうとするケースもたくさんあります。

 

「学校の宿題をやり遂げる」というような目的を達成することはできませんが、単純に「文字を学ぶ」ということであれば、遊びの雰囲気の中で学んでいくのも1つの方法でしょう。おもちゃや知育玩具のような大掛かりなものでなくても、鉛筆やプリントを少し変えただけで、「お勉強するんだ」という堅苦しい雰囲気を避けることは可能です。

 

 以下に、道具を変えることで「お勉強」の雰囲気を変える、3種類のパターンを紹介します。

 

◎色を増やす

 

 クレヨンではなく、鉛筆を色鉛筆に変えるだけでも気分は変わります。自分の好きな色で書いたり「次は何色で書こうかな」と考えながら書いたりすると、ちょっと楽しい気分になれるというわけです。

 ただ、色鉛筆は普通の鉛筆に比べると芯の消耗が激しく、削るのに少しコツがいるのが難点です。鉛筆と同じような感覚で芯を尖らせようとすると、削っているそばから芯がポキポキ折れてしまうことが少なくありません。大人が常に近くにいて、必要に応じて削れる状況であれば良いのですが、子どもだけで色鉛筆を使っていると「どの色ももう書けない」という状況になってしまうことがあります。まだ「文字を書くことに慣れる」くらいの段階であれば、筆先をとがらせることにこだわらず、クーピーペンシルのような道具にしておくのも1つの方法でしょう。

 

※クーピーペンシルはサクラクレパス登録商標です

↓こうした商品で、皆さん一度は使ったことがあるのではないでしょうか。 


 

 

  

 色鉛筆やクーピーの類似商品は100円ショップなどでも売っていますが、特に安い商品は発色があまり良くない傾向があります。使用する子どもの筆圧や、濃さの好みによっては合わない場合もありますので、その点はご注意ください。

 

 

◎筆記用具を変える

 

 クレヨンやサインペンなど、鉛筆以外の筆記用具を使用すると、一気に気分が変わります。

 特にペン類は多くの場合鉛筆よりも発色が良いので、濃い色の方が見やすいという子は好んで使いたがるでしょう。また、鉛筆よりも太いペンやクレヨンは握りやすいという利点もあります。

 ただ、濃いインクのペンでゆっくり文字を書くと、紙の裏側までインクが広がります。ドリルの裏側のページの字が読めなくなってしまったり、プリントの下のテーブルにまでインクが付いてしまったりするので、その点は気を付けてください。

 また、子どもの筆圧によっては、一瞬でペン先が潰れます。子どもの筆圧を把握するまでは、万が一潰れても問題ない道具のみ貸すことをお勧めします。

 

 

◎書く用紙を変える

 

 落書き帳や短冊状に切った折り紙など、書く用紙の方を変えてみるのも、1つの方法です。

 使っていないホワイトボード等があれば、「学校ごっこ」の気分で使ってみると、興味を持つ子もいます。

 

 

◎最後に

 

 ドリルやプリントと鉛筆だと「お勉強」という雰囲気が強くなりますが、道具を少し変えるだけで堅苦しい印象はなくなり、遊びの延長の気分で取り組めることも少なくありません。それでも十分文字の練習にはなります。

「お勉強」にちょっと抵抗がある時は、カラフルな筆記用具を使ったり、書く用紙を変えたりしてみると、気軽に文字にふれる機会をつくれます。

 あくまでも、「ちょっと気分を変えてみる」のが目的なので、改めて道具を購入してどうこうというよりは、家にあるものや余っているものがあったら使ってみるくらいの感覚で、いろいろ試してみてください。

 

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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