ききょうけん(キッズの教養を考える研究室)

「キ」ッズの「教」養を考える「研」究室

ひらがな学習のための小ネタ集㉔~ピカピカの一年生の教養80~

 

 こんにちは

キッズの教養を考える研究室「ききょうけん」のベル子です。

 

    現在当ブログでは毎週金曜日に、ひらがなを書く練習をする時に覚えておくと役に立つ、ちょっとしたコツの紹介をしています。今回はその24回目です。

 

※前回の記事はこちら↓ 

 

kikyouken.hatenablog.com

 

 今回は「と」について考えます。

 

◎「と」の難しさは

 

 見た限りではそれほど難しい形でもないのですが、書くとなると難しいのが「接する線を書く」ポイントだということは、以前の記事でも少し紹介しました。

 

※「接する」難しさについて書いた記事はこちら↓
kikyouken.hatenablog.com

 

 詳細は上にリンクを貼ったページに書きましたが、同じ「接する」線でも見た目より難しいパターンとそれほど難しくないパターンに分けられます。そして「と」は難しい方のパターンなのです。

「と」の2本の線が接するようにするためには、2画目の線を書く際に、1画目の終点を必ず通る必要があります。ですから、2画目のことを考えずに1画目を書いてしまうと、2画目をうまく書くのが困難になってしまうのです。

 

1画目が長すぎると、

2画目を小さく書くか

交差させてしまうかになってしまいますし、

f:id:kikyouken:20200930205810p:plain

f:id:kikyouken:20200930212408p:plain

 

1画目の傾きが足りないと、

2画目の方を極端に左へ向けるか

線が離れてしまうかになってしまいます。

f:id:kikyouken:20200930205818p:plain

f:id:kikyouken:20200930212416p:plain

 

 

 1画目の時点で2画目のこともしっかり考えておかないと、2画目を書く時にどんなに頑張ってもバランスをとるのが難しくなってしまうのです。 

 

 

◎最初に接点を決める 

 

 そのような事態を防ぐためには、1画目を書き始める前に「接点(1画目の終点)」をどのあたりにするべきか、しっかり狙いを定めておく必要があります。

 

 

 見本の書体等によって多少の違いがありますが、だいたいマスの真ん中のあたりです。そして「ど真ん中」よりは少し左寄りくらいになります。

f:id:kikyouken:20200930213428p:plain

↑この黄色のあたりですね。

 慣れないうちは、予め点を書き込んでおくのもお勧めです。

 

 

◎縦長の長方形

 

 そのうえで全体の形を見てみると、少し縦長の長方形におさまるような形をしています。

f:id:kikyouken:20200929070551p:plain

 縦長ですが、配置としては、上下左右の偏りなく真ん中に位置する長方形です。

f:id:kikyouken:20200929070559p:plain

 1画目の始点(長方形の左上)と2画目の終点(長方形の右下)は、ちょうど長方形の頂点の場所になります。左下のカーブは丸さがあるために多少の隙間が生じるものの、長方形にほぼぴったりおさまるくらいです。2画目の始点(右上)のみ、長方形の頂点よりも少し下から書くと考えれば良いでしょう。

 

 この「長方形」も先ほどの「接点」と同様に、子どもが自力でイメージするのが難しいようでしたら、予め大人が書き込んでおくのも1つの方法です。

 

 

◎曲線はごく一部

 

 2画目は大きくカーブするイメージですが、実際に曲がっている部分はごく一部で、それ以外の部分はほぼまっすぐの線になります。 

 下の図で確認してみてください。

(点が上手くかきこめず、ちょっとお見苦しい図になってしまいました。見づらい画像で申し訳ありません。)

f:id:kikyouken:20200930215903p:plain

 図の青い点から青い点、緑の点から緑の点まではほぼ直線で、その間の部分のみが曲がっています。

 

 

◎まとめると

 

・まずは1画目と2画目の接点を決めてしまいましょう。中心より少し左あたりが狙い目です。

 

・全体の形としては、縦長の長方形を意識すると形を整えやすくなります。

 

・大きく曲がっているのは左下あたりの一部分だけで、「と」の線の大部分は「ほぼまっすぐ」です。

 

 

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

f:id:kikyouken:20200928194249p:plain