ききょうけん(キッズの教養を考える研究室)

「キ」ッズの「教」養を考える「研」究室

家事の習得に乗り遅れた人必見?~深夜番組「家事ヤロウ!!!」のすすめ~

 こんにちは、ベル子です。

 今日は小ネタとして、「家事ヤロウ!!!」というテレビ朝日の深夜番組の紹介です。

 文字数はだいぶ多くなってしまいましたが、お気軽にお付き合いください。

(※地域によっては昼間の放送だったり、放送されていなかったりするようです。この記事を読んでくださる方の中に放送地域外の方がいらっしゃったら申し訳ないのですが、単発で放送される地域もあるようなので良かったらチェックしてみてください。)

 

◎「ヤロウ」達が家事を学ぶバラエティ番組「家事ヤロウ!!!」

 まずは、番組ホームページから引用した、番組の紹介文をご覧ください。

 

「ワンオペ家事」が問題となる昨今、

将来のことを考えて“家事ができる男”になっておきたい!

 これまで家事に向き合う機会が少なかった独身男3人が

今さら聞けない家事の基礎中の基礎から、

今まさにメディアで取り上げられている最新家事まで、

恥ずかしげもなく家事を一から学んでいく番組です。

 

 以上、ホームページからの引用でした。

 

 この「独身男3人」というのは、お笑い芸人のバカリズムさん、アイドルグループKAT-TUNの中丸雄一さん、お笑いコンビメイプル超合金カズレーザーさんです。

 

 企画によって番組の進行の仕方は変わりますが、基本的にはこの3人がテキストを片手に、家事のあれこれを学んでいくという形式になっています。

 

 扱いやすいのか料理関係の企画が多いようですが、「洗濯物の種類別干し方」とか「大掃除の裏技」などを学ぶ回もありました。

 

 番組のコンセプトとしては、独身男性向けということになりますが、普段家事をやりなれている人間でも勉強になることは多く、実際主婦歴50年近い私の母も「参考になる」と、録画して見ているようです。

 

 私もあれこれ参考にしていますが、特に一人暮らしを始めたばかりの若い人やこれから独り立ちする学生に、男女問わずお勧めしたい番組なのです。(深夜なので録画推奨ですが)

 

◎「今から学べばいいじゃない」

「家事の基礎」や、「家事のお役立ち情報」を学ぶというだけなら、他にも良い番組はたくさんあると思うのですが、この番組が特にすごいと感じるのは、独身男3人組が「自分達に家事スキルがない」ということに対して悪びれる様子がないところです。

 

 番組全体を通して「本当は、こういうの知っておくべきなんだよね」という空気がなく、家事について知らなくても、3人からは卑屈さが感じられません。

 

  その一方で、家事を学んだ後には「これはすごい!」と素直に感動するのです。「家事を学ぶことには価値がある」と認めて、「自分より家事に詳しい人」に敬意を払っています。

 

「家事男子」なんて言葉も使われるようになり、男性にとっても家事は身近なものになってきたんだろうとは思うのですが、それによって「今どき、家事もできない人はダメだ」というマイナスの感情も大きくなっていると思えてなりません。

 

 男性が、ある程度「いい大人」な年齢になってから家事を学ぼうとした場合、少し前の時代だったら「家事のことがよくわからない」というゼロの状態からスタートしていたとと思います。

  そして、できるようになると「男性なのに家事をするってすごい」とプラスの評価をされるイメージがありました。

 

 それが今は、「こんな家事も知らないのか」というマイナスからのスタートを強いられることが、多くなっているように感じます。

 

「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」と言いますが、この「一時の恥」に対してのプレッシャーが強いと、変に卑屈になってしまったり、一時の恥も一生の恥もかかずに済むために「家事なんてくだらない。だから学ばなくていい。」と自分に言い聞かせる方向に傾いてしまったりすると思うのです。

 

 そして、女の子の場合はずっと昔から、家事に関するこの「一時の恥」のプレッシャーが強かったのではないでしょうか。

 

「自分は、同じ年代の女子たちに比べて家事ができないかも」と自信がなくなってしまうと、自分から家事の話題を出すのをためらってしまうこともあるでしょう。

 

 わからないなら、わかりそうな人に聞けば良いのに「女の子がそんなことも知らないの」と思われるのが怖くて切り出せず、結果いつになっても覚えられない悪循環に陥ってしまったり、「女子力」を前面に出す友達を必要以上に冷ややかに見てしまったり。

 

 知らなくたって良いじゃないですか、今から学べば。

 今から学べば良いじゃないですか、学ぶ価値を感じているなら。

 

 そんな雰囲気を持った番組です。

 

◎「ズボラ」にも「しっかり」にも良さがある

 このブログを立ち上げたとき「Eテレの教育番組の紹介記事なんかも書きたいな」と考えていたのですが、まさか最初に紹介するテレビ番組が深夜のバラエティーになるとは自分でも思ってもみませんでした。

 

 このタイミングでこの記事を書くことにしたのは、関東での放映日がちょうど今夜だからです。火曜日の深夜枠ですが日付としては水曜日になりますね。

【※追記】2019年4月より放送時間が水曜日24:20(木曜0:20)に変更になりました。

【※追記】2019年10月より、毎週水曜日23:15~に変更になるそうです。

 

 今夜の放送予定は

2月6日(水)1:59~2:24 です。

 興味のある方はチェックしてみてください。

 

 今回は、「高嶺の皿」という新企画の後編になりますが、前編を見ていなくても楽しめると思います。

 番組ではこれまで電子レンジを使ったお手軽レシピなども紹介されてきたのですが、今回の企画は、ちょっと背伸びして高級フレンチのレシピに挑戦する企画です。

 

 料理は、手間をかける気になればいくらでも手間をかけられるものなのでしょう。でも、毎日の家事でかけられる手間は限られていますよね。

 

「家事ヤロウ」達はこれまでも、紹介されたレシピに対して「そんな手間をかけずに普通に食べてもおいしいよ」という反応を見せることがありました。でも、実際に紹介されたレシピ通りの料理を食べると、「やっぱり手間をかけるだけの意味があった」と納得することがほとんどです。

 

 そんなに頑張って「もう一手間」かけなくったって、困らないでしょ。

 でも、その「もう一手間」にはやっぱり、かけるだけの意味や価値がある。

 

 そういったスタンスもバランスが良く、肩肘はらずに学べる番組だと思います。

 

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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