算数の先取り学習に役立つサイトをご紹介~ピカピカの一年生の教養⑬~
こんにちは、ベル子です。
小学一年生の生活にどんな知識や技能が必要なのかを考える、「ピカピカの一年生の教養」第13回です。
今回はちょっと番外編的な内容で、「算数の先取り学習」に役立つサイトをご紹介します。
◎「先取り」を推奨する趣旨はありません
一番最初に書いておきますが「先取り学習をするべきだ」と積極的に推奨するつもりはありません。
以前の記事でも書いた通り、学校ではあくまでも、「子どもたちは今初めて習うものだ」という前提で教科書の内容を指導します。
ですから、学校で習う前から無理にでも勉強しておかないといけないと、考える必要はないのです。
でも、ご家庭によっては「うちの子は、小学校に入ってから困らないように、ちょっと練習させておいた方がいいかな」と考えていらっしゃる場合もあるでしょう。
子どもによりますが、確かにやっておくとプラスになることはあると思います。
では、仮に先取り学習をするとして、いつまでにどんなことをやっておけば良いのでしょうか。
「数を覚えよう」「足し算を練習しておこう」と目標が決まってしまえば、そのためのドリルは書店で選ぶことができます。入学準備用のドリルも1年生用のドリルも、いろいろな種類のものがたくさん売っていますから。
問題は、「いつまでに何を学んでおくか」という見通しです。
少しだけ上の学年の子が身近にいれば参考になるかもしれませんが、それでもいつごろ何をやったかなんて忘れてしまっているかもしれません。
そんな時に、先取り学習の見通しを立てるヒントになるサイトがあります。
◎小学一年生の算数の教科書は6種類
皆さんが学校で学んでいた時に、音楽や家庭科などの授業で、教科書の途中から始めたことはありませんでしたか?
小学校1年生では家庭科の授業はありませんが、音楽などでは、1ページ目から順番に見ていくのではなく、教科書の後ろの方にある曲を4月に歌うこともあります。
でも算数では、学習する順番を変えるということは、ほとんどありません。教科書の前の方に載っている内容を身につけないと、後ろの方の内容は理解できない教科だからですね。
そのため、夏休みまでにどんなこと授業でやるのか、夏休み後冬休みまでに何をやるのかという見通しが、とても立てやすい教科だと言えます。
そして、その「見通し」を細かく載せているのが、各教科書を作っている出版社のホームページです。
まず,その子どもが4月以降にどの出版社の教科書を使う予定なのかを、調べましょう。
現在、小学校一年生の算数の教科書は次の6社が出しているようです。
東京書籍株式会社
大日本図書株式会社
学校図書株式会社
教育出版株式会社
株式会社新興出版社啓林館
日本文教出版株式会社
これは来年度も変わらないとのことなので、4月からもこの6種類の中のどれかを使用することになるでしょう。
公立学校の教科書は、基本的に市町村位の範囲で同じものを採用して都道府県単位で取りまとめていますので、
「(子どもの通う学校の市区町村名) 教科書 採択」
または
「(都道府県名) 教科書 採択」
で、
検索をすれば、自分達の地域の学校がどの出版社の教科書を使っているかを調べることができます。
自治体によっては、まだ来年度の教科書については情報が出ていないかもしれません。その場合は一つ上の学年、今の一年生が何の教科書を使っているかを参考程度のつもりで見ておくと良いと思います。
出版社がわかったら、「(その出版社名) 小学校算数」で検索してみましょう。
それぞれの出版社のサイトの、教科書に関するページが見つかります。
そこで、各教科書の紹介と一緒に「指導計画作成資料」とか「単元一覧表」などのタイトルの資料を見ることができるのです。
公開されている資料の名前や書式は出版社によって異なりますが、その資料をみれば、何月くらいに、どのページを、どのくらいの時間をかけて指導するのか目安がわかります。
あくまでも目安ですから、学校行事との兼ね合いなどで完全にその通りになることはありませんが、だいたいの見通しがつきます。それをもとに「いつまでにどのくらい練習しておけば安心か」を判断すれば良いのですね。
◎まとめると
・先取り学習は、「絶対にやるべきこと」ではありません。
・それでも「やっておこう。でも何をすればいいんだろう?」ということなら、
教科書の出版社のホームページをチェックしてみると予定が立てやすくなります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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