ききょうけん(キッズの教養を考える研究室)

「キ」ッズの「教」養を考える「研」究室

生活力向上に役立つ2冊を紹介~春休みに眺めて楽しめる本~

 こんにちは、

キッズの教養を考える研究室、略して「ききょうけん」です。

 

 近所の中学校では、今週卒業式があるそうです。

 在校生は、春休みまでもう少し時間がありますが、これまでの生活に区切りをつけ、春からまた新しい生活を始める時期ですね。

 

「4月からは、一人で起きよう!」なんて目標をたてているかもしれませんね。

また、親の立場で「4月からは、自分でアイロンをかけてほしい!」と子どもに願っている方もいるかもしれません。

 

「3日坊主」なんて言葉もありますが、「失敗は成功の母」という言葉もあります。実際できるようになるかはともかく、まずは挑戦してみることは、素晴らしいことですね。

 

「自分のことを自分でできるようにしたい」「今より大人に近づきたい」そんな向上心を結果に結び付けるヒントをくれる本を2冊紹介します。

 

 雑誌感覚でパラパラ見ていると、いろいろ発見がありますしワクワクできるページも多いので、気軽に手に取ってみてください。

 

(それぞれの紹介文の最初に、アマゾンと楽天のリンクをはっておきます。左がアマゾン、右の画像のみのリンクが楽天です。

   

◎「子どもの生きる力を育てる せいかつの絵じてん」

 

 内野美恵(監修) ナツメ社

  

   

 

 生活全般について必要な知識や技能を、「食べる」「着る」「くらす」「楽しむ」の4つの領域に分け、絵や写真をたくさん使って教えてくれる本です。

 

 

 内容は実に多彩で、例えば

 

 

「着る」では、服の種類や素材の紹介はもちろん、衣替えやクリーニングの注意点、国や時代による服装の違いなども書かれていますし、

 

「くらす」では、掃除の基礎やお風呂やトイレの使い方だけでなく、事故や事件から身を守るためのポイントなども紹介されています。

 

 5歳くらいから小学生を対象にしている本ですが、大人でも目からウロコの情報もあり、幅広い年齢層で楽しめます。

 

 

 ◎「朝ごはんつくろう!」

 

 坂本廣子(著) まつもときなこ(イラスト) 偕成社 

    

   

 

坂本廣子の一人でクッキング」シリーズの第1巻です。

 

 著者の坂本廣子さんは料理研究家として大人向けの本も出していますが、かつてNHKの「ひとりでできるもん」の監修をするなど「食育」の分野で活躍していらっしゃった方です。

 

 初心者向けの料理本はたくさんありますが、このシリーズは子どもを対象にした料理本なので、漢字にルビがふられていたり、平易な表現が使われていたりと配慮されています。

 特に、包丁や火の扱いなど安全に関することがらについては、大人向けの本に比べて丁寧に扱われているので、そういった点でも配慮されているといえるでしょう。

 

 大人の立場で読むと、「ああ、子どもに料理を教える時は、こういうところに気を付けた方が良いんだな」という発見がある本です。

 

 

 坂本さんは「防災教育」にも力を入れていらっしゃり、著書は単に「食」だけでなく「暮らし」全般を意識したものが数多くあります。

 

 同シリーズの他の本も勉強になりますし、このシリーズ以外の防災の本などもおすすめですが、まだ生活の中で料理をすることに慣れていない子どもが読むなら、この「朝ごはんつくろう!」が一番読みやすいかと思い、こちらを紹介させていただきました。

 

◎気軽に読むのがお勧めです

 

 子どもも大人も、「この本を買ったからには読み込まなくちゃ」とか「読んだからには身につけなくちゃ」とは気負わずに、パラパラ流し読みでも長い期間楽しむことをお勧めします。

 難しく考えるより楽しく読んでいた方が結局長続きしますし、本当に必要になった時に「そういえば前に読んだことがあるな」と役立てることができるのではないかと思うのです。

 

 そして、もしも「ちょっとやってみようかな」と思った時に挑戦してみれば、とても良い経験になるでしょう。

 

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

  

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