ききょうけん(キッズの教養を考える研究室)

「キ」ッズの「教」養を考える「研」究室

数え方いろいろ(後編)~ピカピカの一年生の教養㉙~

 こんにちは

キッズの教養を考える研究室、略して「ききょうけん」です。

 

 小学一年生の学校生活に必要な知識や技能を考える「ピカピカの一年生の教養」

今回は、一年生で使ういろいろなものの「数え方」を確認する記事の後編です。

 

 ※前回(中編)はこちら↓
kikyouken.hatenablog.com

 

 前編では、「①薄いもの」「②薄い紙を束ねて留めたもの」「③動物(大小)」の数え方について、

中編では、「④細長いもの」「⑤車と家電」「⑥お金と数の単位」について書きました。

 

 今回は続きの番号⑦から始めます。

 

⑦はきもの

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いっそく、にそく、さんぞく、よんそく、ごそく

ろくそく、ななそく、はっそく、きゅうそく、じっそく

 

 二つで一組になる靴や靴下などを数える時に使いますね。

 他のものと同じように数えた時と、「2足、2足…」で数えた時とで数が変わりますので、言葉の行き違いを防ぐためにも覚えておきたい数え方です。

 

 それに対して、給食で使う箸の数え方「膳」は、「数え方」の学習プリントで出題されることがあるものの、「1年生の子どもには難しい言い方かも」と意識している大人が多いので、会話の中ではそれほど使われません。

 使う場合も「2膳持ってきて。2人分で、4本ってことだよ」というようにフォローを入れることが多いので、1年生の日常生活の中で困ることはあまりないでしょう。

 

「二つで一組」という言葉と概念を理解できていれば心配いりません。

 

 ちなみに、この「二つで一組」の「ひとくみ」という読み方も、一年生にとってはちょっとややこしいものですね。

 

 普段自分で使う時は「一年一組の先生が~」というように「いちくみ」という読みで使うことが多いので、「ひとくみ」は読み仮名を答える漢字のテストで間違えやすい問題です。

 

「『一組』は『いちくみ』とも『ひとくみ』とも読むということを覚えておくためにも「二つで一組」を理解しておくことが重要だと言えるでしょう。

 実際のテストでどちらの読み方かを判断できるかどうかというのは読解力の領域になるので、ここでは割愛します。

 

⑧ひと

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ひとり、ふたり、さんにん、よにん、ごにん

ろくにん、ななにん、はちにん、きゅうにん、じゅうにん

 

 6~10は特に難しくないのですが、前半の1~5が「ひとつ、ふたつ…」の数え方と同じ、少し変わった言い方になっています。

 とはいえ、「ひとり」「ふたり」は幼いころから何かと使っている言葉なので、話の中で使われたときに理解できないということは、あまりないでしょう。

 

 気がかりなのは、文字として「1人」や「二人」が出てきたときに、「ひとり」「ふたり」と結びつくかどうか、自分で書いたり話したりする時に「1とり」「よんにん」などの間違いをしないかどうか、ということですね。

 

 数も本来入学後に習うことが前提ですので、「ひとり」「ふたり」「さんにん」「よにん」くらいまでを口頭で理解できるようなら、入学時点では問題ないといえます。

 

 入学後、数やひらがなを一通り習った後に、余裕があれば練習しておくくらいで良いでしょう。

 練習する際には、実際に数えてみる経験も必要ですが、字を読んだり書いたりする練習をしておくと確実です。

 

⑨鳥

 

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いちわ、にわ、さんば、よんわ、ごわ

ろくわ、ななわ、はちわ、きゅうわ、じっぱ

 

 3羽を「さんわ」と読むべきか「さんば」と読むべきか迷った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

 NHKの基準では上記を基本とする一方で、すべて「わ」でも許容されるとしているようです。

 

 頑張って「ば」や「ぱ」を無理やり使うと「にぱ」などのように間違える可能性もありますので、子どもが言う時にはすべて「わ」で考えた方が良いかもしれません。

 ただ、「さんば」や「じっぱ」についても、読んだり聞いたりした際に理解できるようにしておく必要はあるでしょう。

 

◎その他の良く使う単位

 ここまで特に重要な数え方を紹介しましたが、その他にも頻繁に使われる単位があるので、まとめて紹介しておきます。

 

 問題数(いちもん、にもん、さんもん…)

 

 点数 (いってん、にてん、さんてん…)

 

 回数 (いっかい、にかい、さんかい…)

 

 番号 (いちばん、にばん、さんばん)

 

 順位 (いちい、にい、さんい)または

    (いっとうしょう、にとうしょう、さんとうしょう)

    ※かけっこでは「いっちゃく、にちゃく、さんちゃく」を使う場合も

 

 時間 (※後述します) 

 

 列  (いちれつ、にれつ、さんれつ)

 

 行  (いちぎょう、にぎょう、さんぎょう)

 

 飲み物と

 ご飯 (いっぱい、にはい、さんばい)

 

 階数 (いっかい、にかい、さんがい) 

 

 家  (いっけん、にけん、さんげん)

 

 班  (いっぱん、にはん、さんぱん)

 

 

◎次回は「時間」「年齢」等についてまとめます

 

 ここまで前中後編の3回、いろいろなものの数え方について、10個分の絵とともに紹介してきました。

 

 でも、年齢では「二十歳」で突然「はたち」になりますね。日付も「20日」を「はつか」と読むなど、10まで覚えるだけでは不十分だと言えるでしょう。

 

 そこで次回の第30回は、ここまでの3回の補足として「時間」や「年齢」に関わる言い方について、まとめたいと思います。

 

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。