ききょうけん(キッズの教養を考える研究室)

「キ」ッズの「教」養を考える「研」究室

これまでの内容を振り返る~今日から始める読書感想文番外編~

 こんにちは、

キッズの教養を考える研究室、略して「ききょうけん」です。 

 

 

 当ブログでは現在、火曜日と金曜日の20時に「今日から始める読書感想文」として、「読書をする」「自分の感想を持つ」「文にまとめる」という3つの観点から、感想文を書くためのポイントや練習方法などを考える記事を更新しています。

 

 おかげさまで、このシリーズも30回を超え、前回までの数回にわたっては「感想文が苦手な子どもでも比較的書きやすい文のパターン」について紹介させていただきました。

 ここまでのパターンは「どちらかというと苦手な子向け」ということで、あまり難しい技術の話はしていませんが、「実際に文を仕上げる」というところまで一通り扱ったことになります。

 

 そこで今回は「番外編」として、これまでの記事でどんなテーマを扱ってきたかを振り返り、それぞれ記事のリンクを貼っていきたいと思います。「目次」のようなものになりますね。

 

 もしも気になるテーマがありましたら、是非一度覗いてみてください。 

 

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◎まず、初回記事はこちら

 

kikyouken.hatenablog.com

 

  夏休みの宿題の定番ともなっている「読書感想文」ですが、「感想文楽しかった!」という話を聞くことはあまりありません。

「読書が好き」「映画や漫画の感想を語るのが好き」という人にはたくさん出会いますし、「作文が得意」という人に出会うこともありますが、それでも読書感想文に対して楽しい思い出が語られることは本当に少ないと思います。

 

 多くの人にとって読書感想文が難しい理由として「要素が混ざり合っている」ことが挙げられるでしょう。「読書感想文」と一言でまとめられているものの「本を読んで」「自分の感想を持ち」「それを文にまとめる」という3つの大きな要素があり、そのどれか一つにでも苦手意識を持っていると、書くのが難しくなってしまうのですね。

 

 そこで、2回目以降の記事ではその3つの要素について細かくテーマを分けて考えていくことにしました。

 

 

◎「本を読む」からスタート

 

 とにかく「本を読むこと」に抵抗があると、それだけで「感想文」も書きづらくなってしまいますね。

 第2回の記事では、日常的に本を読む習慣をつける、ちょっとしたポイントを紹介しました。

 

kikyouken.hatenablog.com

 

 

 また、どれだけ本を読んでも、その内容を一定以上理解できていないと感想を書くのは難しくなります。

 そこで「読解力」に着目して練習方法を紹介したのが、第3回の記事です。

kikyouken.hatenablog.com

 

 

◎感想を膨らませるには

 

 読書後に感想を書くためには、本の内容を読み取ったうえで自分なりの感想を持ち、それを膨らませる過程が必要になります。 

 

 基本的には「どんな感想でもかまわない」「自由に書けば良い」はずなのですが「本が重くて読書中持ち続けるのが大変だった」のような感想ばかりだと、さすがに「内容の感想を書きましょう」などと言われてしまうかもしれませんね。

 

 そこで、普段漫画や映画等の感想を語る様子から、感想を膨らませる方法を考えていったのが「日常会話のタイプ別『感想のふくらませ方』」の記事になります。前・中・後編と補足で全4回の記事になりましたが、「前編」のリンクはこちらです。↓

 

kikyouken.hatenablog.com

 

 感想についてはどうしても「その本ごと・そのジャンルごと」でないと語りづらい話になってしまいますので、「具体的な例は後日」として簡単にまとめた部分もありました。実際に感想文のシーズンともいえる7月に入ってから、あらためて具体的な例を書いていきたいと思っています。

 

 そのため、このシリーズではとりあえず、「文にまとめる」段階に進んでいます。

 

 

◎文章のなりたち

 

 これまでの2つの要素「読書」と「自分の感想を持つ」については一般論として書けることはあまり多くなかったため、個々の具体的な例を夏頃に紹介するとして手短にまとめました。それに対して、「文にまとめる」については、読書感想文というより作文全般の話として文法的な話をおりまぜながら練習方法を考えています。

 

 

 文の成り立ちについて考える初回の記事はこちらです。

kikyouken.hatenablog.com

 

 

 「読書感想文」というのは「文章」ですから、細かい要素に分けていくことができます。極端なことを言えば、原稿用紙に書かれているのは漢字やひらがななどの「文字(と句読点などの記号)」の集まりだと言えるでしょう。

 

 文字 で、単語を作り、

 単語 で、文節を作り、

 文節 で、文を作り、

 文  で、段落を作り、

 段落 で、文章を作ります。

 

 突き詰めて考えれば「まず文字の練習をするところから」ということになってしまうのですが、これは一般的に「作文」とは異なるジャンルとして扱われているので、このシリーズでも「単語」について考えるところからスタートしています。

 

 

 そして、単語から文節を作ります。

 特に、「付属語」と呼ばれる単語を上手く使いこなして文節を作ることが、単語から文を作りだすためには重要になります。そこで付属語に重点を置いた記事を数回にわたって書きましたが、その初回がこちらです。

kikyouken.hatenablog.com

 

 

 ただ、思いついた言葉を一つの文にまとめるためには、付属語の知識の他に「文の構造の理解」が必要になります。

 

 そこで、付属語について掘り下げた後に、今度は「文の成り立ち」をテーマに考えていきました。「一つの文の構造」について5回に分けて扱いましたが、その初回となるのがこちらです。
kikyouken.hatenablog.com

 

 

 

 ここまでは「一つの文を書く」ことに重点を置いて考えてきましたが、第17回からは、指示語や接続語を用いて複数の文を書き連ねる練習方法を紹介しました。「文で段落を作る」段階ですね。

 

 初回となる第17回の記事がこちらです。

kikyouken.hatenablog.com

 

 

 段落は1つの文からなることもありますが、たいての場合は複数の文をひとまとまりとして考え「段落」と呼びます。ただ「どれだけの文があれば段落となるか」という決まりはなく、どこまでを一段落とするは書き手次第です。全体の構成を考えて、それぞれの役割を果たす段落を書いていくことになります。

 

 そして、その「全体の構成を考える」というのが、ここ数回のテーマになっていました。

 まさに「感想文を書く」段階ですね。その初回の記事はこちらです。 

kikyouken.hatenablog.com

 

 

 感想文に苦手意識があればあるほど、「早く終わらせたい」とやみくもに書き出そうとしてしまいがちです。「急がば回れ」という言葉もあるように、実際にはやみくもに書き出すより、まず構成を考えてそれに当てはめて書いていく方が、近道になります。 

 そこで、前回までの記事では、読書感想文が苦手な子どもでも比較的書きやすい感想文のパターンをいくつか紹介させていただきました。

 感想文として高く評価されるような文を目指すのには向いていないかもしれませんが、「まず一本書けた」という経験を積むにはお勧めの型です。

 

 

◎以上、これまでの振り返りでした。

 

 前述の通り「まず1本書く」という内容としては、前回までの内容で概ねまとまっているかと思います。

 次回以降は「2本目」以降といいますか、「応用編」というところでしょうか。「もう少しじっくり内容を練って考えよう」という時にヒントになりそうなポイントを紹介していきたいと思います。

 

 

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

「今日から始める読書感想文」は引き続き毎週火曜日と金曜日の20時に更新予定です。引き続きよろしくお願いいたします。