ペンのいろいろ~休校中の自習(全科編⑥)~
こんにちは、
キッズの教養を考える研究室「ききょうけん」のベル子です。
今回も前回に引き続き、ノートに使用する筆記用具の話です。
※前回の記事はこちら↓
前回は、ノートによく使われる筆記用具として6種類をあげ、その中の鉛筆・色鉛筆・シャープペンについてのメリットとデメリットを紹介しました。
今回は
④ボールペン
⑤ボールペン(インクが消えるタイプ)
⑥マーカーペン
について考えていきましょう。
④ボールペン
<メリット>
・形状やインクの色、ペン先の太さなどが多様で、自分の好みのものを選べる。
・発色の良いものが多く、はっきりとした見やすい線を書ける。
・時間がたっても、読みやすい状態を保ちやすい。
<デメリット>
・書きたい線の種類ごとに、一本のペンが必要になる。
・気に入ったものを使い続けるには、少し手間がかかることがある。
・書き間違いを修正するのが難しい。
鉛筆よりも色の濃い、はっきりした字を書ける(あえて薄い色のペンもありますが)一方で、鉛筆のように消しゴムで気軽に消すということができないのが最大の特徴でしょう。
最近では修正テープなどが売られていて、以前にくらべるとペンの修正も容易になりましたが、やはり消しにくいという点では鉛筆よりも不便です。でもインクが乾いてしまえば、後から字がこすれて手やノートが汚れたりすることはありません。かなり時間をおいてから見返しても、はっきりした文字を読み返すことができます。
種類が非常に豊富で、100円ショップなどでも、極細から極太までさまざまな太さのペンが売られているのを見かけますね。色についても、同じ「青いペン」にもさまざまな色合いのものがあります。ただ、それぞれのペンは一定の太さ、一定の色で書くためのものになるので、「いろいろな太さ、色で書き分けたい」という場合、その書き分けたい種類の分だけペンの本数が必要になるのが難点でしょうか。
安価なペンもたくさん売られている一方で、文具店などでは長時間書き続けても疲れづらいものなど、品質の高いものもたくさん売られています。そして単価の高いペンの多くは、替えの芯を買うことで気に入ったものを長く使い続けることが可能です。
ただ、商品によって規格が異なるため、気に入ったペンを使い続けるには、そのペン用の替え芯をお店で探して買い続けないといけません。どこの店で売っているかの情報を把握したり、一定のストックを管理したりと、上手く使い続けるには手間がかかります。
⑤ボールペン(インクが消えるタイプ)
<メリット>
・間違えた箇所を気軽に消すことができる。
・発色の良いものが多く、はっきりとした見やすい線を書ける。
・売られている種類が少なく、管理はしやすい。
<デメリット>
・意図していない箇所まで消えてしまうことがある。
・時間経過によって変質しやすく、長期の保管に向いていない。
・日常的に使用すると、相応のコストがかかる。
ぱっと見た感じは一般的なボールペンと変わらないようなインクでありながら、専用のラバーでこすると字を消すことができるタイプのペンが、最近それほど珍しい存在ではなくなってきましたね。
鉛筆のように気軽に修正でき、ボールペン同様に見やすいと、両者のメリットを兼ね備えています。ただ、一定の温度になると消えるように作られているらしく、意図せぬ場面で消えてしまうケースもあるようです。
ノートは一枚の紙の両面に字を書きますよね。一方の面に書かれた文字を消そうとして紙をこすったところ、裏面にまで熱が伝わって裏の文字も消えてしまうことがあります。また、夏場は人のいない屋内や車内がかなりの高温になることもありますから、ひと夏超えて見返してみたら字が薄くなっているということも珍しくありません。
扱っている店舗は多いですが、ほぼ同じメーカーさんの同じ規格のものなので、替え芯等を探すのは難しくないのも使いやすい点です。ただ、一般的なボールペンが廉価なものから高級なものまであるのに対し、このインクが消せるタイプのペンは一定の価格帯のものが多いため、多用するとそれ相応のコストがかかります。便利ですが大量の字を書く人にとって、「ノートを書くときは全部このペン」というのは、あまり現実的ではないかもしれません。
使う場面は制限されますが、性質を理解したうえで活用すると便利な道具です。
⑥マーカーペン
<メリット>
・コピーに反映されづらい。
・明るい色合いのものが多く、堅苦しくない雰囲気を作れる。
・他の筆記用具の字や活字と重ねても、元の字が読める。
<デメリット>
・インク切れの早いものが多い。
・色が薄く、文字等を書くと読みづらい。
インクが薄いので、細かい情報を書き込むのには向いていませんが、他の字に重ねて印をつける場合等に適しています。利便性とは別に、使うと雰囲気が明るくなるというのも、人によっては大きなメリットでしょう。ただペン先の太さのせいか、全体的にインクが切れるのが早いものが多いようです。多用する人は、何本かストックを用意しておく必要があるかもしれません。
また、マーカーペンの中でも蛍光塗料のものは、コピーをしたときにコピー後の紙に反映されづらいものもあるので、その性質を上手く活用している人もいます。(コピーにしっかり反映されるものもありますので、使用前に必ず確認してください。)
◎全科編⑦に続きます
前回、今回と、一般的な筆記用具のメリット・デメリットについて主だったものをあげました。問題は、そのメリットデメリットと子ども達の相性がどうなのかということですね。
次回は、どういう場合にどういう筆記用具が合っているのかという点について、もう少し詳しく考えていきます。(来週火曜日に更新予定です)
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。