ききょうけん(キッズの教養を考える研究室)

「キ」ッズの「教」養を考える「研」究室

ひらがな学習のための小ネタ集⑦~ピカピカの一年生の教養63~

  こんにちは、

キッズの教養を考える研究室「ききょうけん」のベル子です。

 

 現在当ブログでは毎週金曜日に、ひらがなを書く練習をする時に覚えておくと役に立つ、ちょっとしたコツの紹介をしています。今回はその7回目です

※前回の記事はこちら↓

kikyouken.hatenablog.com

 

  前回、1つの文字を書くマスを4分割する補助線が話題にあがりました。

 

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↑このようなマスです。日本語の文字の練習の際によく見かけますよね。高学年になっても漢字の練習の時等に使われますが、小学1年生になって最初に使う学習用のノートは、ほぼこのようなマスを使ったものです。

「お手本に近い字を書く」ために「お手本の文字が具体的にどのような形になっているか」をとらえる助けになりますし、書く際の目印になります。

「4つの部屋の〇〇から始めて~」という声掛けだけで対応できる子も少なくありませんが、一方で「4分割して考える」ということにすぐには慣れられない子もいます。

 

 今回はこの、「4つの部屋」にパッと対応できなかった時の練習方法の一つを紹介します。運筆の練習にもなりますから、「鉛筆を使った課題や文字の練習に、まだ全く慣れていない」という子どもの入門編として、活用してみてください。

 

 

◎シンプルな形で練習してみる

 

 まず、4分割したマスを2つ用意します。

 

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 そして、左のマスの方には、大人が〇や✕などの形を書き込みます。

 

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 同じ形を2つ書き込んでも良いですし、空白の箇所をつくるのも良いでしょう。これを、右側にそっくりに写すよう子どもに声をかけます。まずは「同じ場所に同じ図形を書く」ことが最大の目標なので、形がいびつになっていてもあまり厳しく修正させる必要はありません。形についてはまた別のステップになりますので、次回の記事で紹介します。

 

 

◎△や▢にも挑戦する

 

 〇や✕で問題なく取り組めたら、△や▢等の形も取り入れてみましょう。

 ここでも形についてはあまりこだわる必要はありませんが、書き順を統一することをお勧めします。

 

 この練習の中では、「△」の直線3本を、3回に分けて書きます。まず上の頂点から左下へ直線を書き、一旦鉛筆を紙から話てまた上の頂点に戻ります。そして今度は右下へ直線を書き、また紙から鉛筆を離したら最後は左下の頂点となるポイントから右下の頂点となるポイントへ直線を書くという順番です。

「▢」は感じの「口(くち)」の要領で書いてみましょう。こちらも三画になりますね。一画目は左上から左下、二画目は左上から右上を経由して右下に行き、三画目は左下から右下という順番です。

 これらの書き順は、日本語の文字を書く際に良く使われる筆運びなので、ちょうど良い運筆の練習につながります。

 

 

◎まとめると

 

・書くスペースを4分割して、それぞれのスペースに見本通りの形を書く練習をしてみましょう。

 

・書きやすいのは「〇」と「✕」ですが、慣れてきたら「△」や「▢」なども取り入れます。

 

・あくまでも「見本と同じ場所に書く」という練習なので、ここでは形にこだわり過ぎる必要はありません。ただ、指定された書き順で書くようにしておくのが運筆の良い練習になるためお勧めです。

 

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

  

 

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