ききょうけん(キッズの教養を考える研究室)

「キ」ッズの「教」養を考える「研」究室

ひらがな学習のための小ネタ集①~ピカピカの一年生の教養57~

 こんにちは、

キッズの教養を考える研究室「ききょうけん」のベル子です。

 

 現在当ブログでは毎週金曜日に、「ピカピカの一年生の教養」というシリーズ名で、小学1年生の学校生活で必要な知識や技能について考える記事を書いています。

 

※先週の記事はこちら↓

kikyouken.hatenablog.com

 

 

 今回からしばらくの間、

ひらがなを書く練習をする時に覚えておくと役に立つ、ちょっとしたコツ

いろいろと紹介していく予定です。

 

 子どもによって得意なことや苦手なこと、文字の習熟度合も異なりますから、本来ならば、学校の教室で直接教えてくれる先生のアドバイスに従うのが一番ではないかと思います。ただ、最近休校が続き再開の見通しの立たない地域も多いため、今回は少し学校での授業と重複するような部分を扱っていくことにしました。

 

 なるべく学習する順番に沿って紹介していきたいと考えていますが、多少前後することがあるかもしれません。その点はご了承ください。

 今回は、具体的な文字を扱う前の、準備編です。

 

 

◎座り方や鉛筆の持ち方は、別の機会に

 

 1年生の国語の教科書には、字を書く時の正しい姿勢や、正しい鉛筆の持ち方が図で示されています。私の地元の学校では、教室にも掲示されていました。文字を書く時は、この姿勢(座り方)、この持ち方で書きなさいと。

 

 正しい姿勢・正しい持ち方で字を書くことは、ひらがなを習得するために重要なことかもしれません。でも人間にとって、一度にいろいろなことを意識したり練習したりすることは、そう簡単なことではありません。大抵の場合は「今はこれを意識する」「今はこれを覚える」と1~2のことに集中して、やっと身につけることができるものではないでしょうか。

 字の形をあれこれ気にしながら、自分の手の形、身体の形まで意識するというのはとても難しいことです。「鉛筆の持ち方が違う」「持ち方をなおして」などと繰り返し言われながら練習していたら、とても字形のことなど頭に入ってこないでしょう。

 

 文字自体について学ぼうという時間には、鉛筆の持ち方や姿勢についてはあまりあれこれ指摘しない方が学習内容に集中できます。仮に「文字を覚えるより正しい姿勢を身につけるほうが先だ」とお考えでしたら、一旦文字の練習は脇において、姿勢や鉛筆の持ち方の練習に専念することをお勧めします。

 

 

◎本人の字の中で比べる

 

 より良い形のひらがなを書くためには、見本と見比べて違うところを直していく必要があります。でも、頑張って書いたのに「ほら、この字のここのところが、こんなに見本と違う」と指摘されてばっかりでは、楽しくなくなってしまいますね。

 上手く書けなかったところは、見本と比べて指摘するのではなく、できるだけ本人が複数回練習した字の中で上手く書けているものを探し、「今回書いた中ではこの字が特に上手くかけているね。〇〇がしっかり〇〇になっていているよ」というように、評価ポイントを明示したうえで誉めると良いでしょう。

 

◎手本は鉛筆を持つ手の反対側に

 

 鉛筆を右手で持つ人は、文字の見本を左側に置いたほうが見やすくなり、反対に鉛筆を左手で持つなら右側に見本を置いた方が良いでしょう。そして、日本人は右手で鉛筆を持つ人の方が多いのですが、国語の教科書が縦書きなせいか、多くのドリルなどで「見本が右側にある」状態のものを見かけます。これでは、見本が利き手に隠れて見えなくなってしまいますね。

 慣れてくればそれでも全く問題なく見本を見ながら書くことができるようになるのですが、苦手な人には、左側に別の見本を添えておくと書きやすくなります。

 

 

 ◎まとめると

 

・座り方や鉛筆の持ち方の練習は、文字の学習とは切り離して考えるようにしましょう。

 

・「ここをこうした方が良い」という注意点を子どもに伝える時は、なるべく見本ではなく「本人が上手く書けた時の字」とを見本として比較するのがお勧めです。

 

・文字の見本は、鉛筆を持つ手と反対側に置くと見やすくなります。

 

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました

 

 

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