ききょうけん(キッズの教養を考える研究室)

「キ」ッズの「教」養を考える「研」究室

飲み物を両手で持ったらホッとする~日曜日の雑談3~

 こんにちは、「ききょうけん」のベル子です。

 

 

 突然ですが、私には学生の頃、少し変わった「くせ」というか「こだわり」がありました。

 

 それは「飲み物を飲む時は、なるべく器を両手で持って飲む」というものです。

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↑ 気分はこんな感じで

 

 湯呑やマグカップだけでなく、ペットボトルやラムネのボトルなど普通だったら片手持つのが一般的な容器にも、なるべく左手を添えていました。

「ここで手を添えたらさすがに不自然だな」と感じる場面では片手で飲むようにしていたので、「こだわり」というほどではないかもしれませんが、「ついつい両手で飲みたくなってしまう」という人間だったといえます。

 なんとなく、器を両手で持つことで飲み物に気持ちが集中して、より味が良くわかるのではないかと考えていました。

 

 以前の記事で「子どもに大事なことを話す時は、最初に『こっちを見て』と声をかけて『他に何もしないで面と向かった状態』をつくってから話した方が伝わりやすい」という話を書きましたが、それと似たようなものだと思います。

 

 ※記事はこちら↓

kikyouken.hatenablog.com

 

 でも、丁寧に面と向かって話さなくても、子どもたちの頭にしっかりインプットされていることもありますよね。むしろ大人同士の井戸端会議とか、自分に向かって言っているわけではないのに聞いていたりということも。

 

 それと同じで、自分の好きな味の飲み物は、片手だろうと両手だろうとおいしく感じていたと思います。

 当時の意識としては、どちらかというと「水分補給」の目的で飲むような、嗜好品ではない飲み物こそ意識的に両手で飲んでいました。

 

 

 数年前にふと気づいたのですが、以前に比べると無意識に片手で水を飲んでいることが増えました。

 

 何かの作業をしながら飲む時は、たいてい片手で飲んでいるようです。

 

 

 皆さんは仕事や家事をする時に、飲み物を飲みながら作業をしていることはありますか?

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 子どもの年齢や職種、作業の内容によって飲み物を傍らに置ける場合とそうでない場合があると思いますが、自宅で一人黙々と作業をする時などはどうでしょうか。

 

 私は、汚れたら困る物を扱っている時以外は、お水やお茶をちびちびと飲みながら作業を進めることがほとんどです。

 

 ペットボトルや蓋つきのカップの普及、熱中症予防の意識の高まりなどにより、私が子どもだったころよりも「ながら飲み」の機会が増えているのではないかと感じます。

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 でも、そう言う時はあくまでも「水分補給」で、「お茶を飲んでホッと一息」という感じではありませんよね。

 

 私は正直なところ、仕事に夢中になっていると、飲んだものの味はほとんど覚えていない気がします。

 

 それはある意味仕方がないですよね。仕事のための時間なのですから。

 

 でも、逆に「仕事から離れて、一息つこう」という時に意識的に両手を使ったら、リフレッシュできるのでは? 

 

 バタバタしている中「15分だけティータイム」なんて言う時に実際に意識してやってみると、かなり気持ちが切り替わります。

 

 それまでバタバタっと作業をしていると、せっかくの休憩中もついついお菓子やお茶をせわしなく口に入れてしまうことはありませんか。

 

 そんな時「両手で飲む」を意識すると、スイッチを切り替えられる気がするのです。

 

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↑気分はこんな感じですが、

 

着物も桜も必要はありません。

 ペットボトルと徳用パックのお菓子だけのティータイムでも最初にほんの数秒だけでも容器を両手で持ってみると気持ちが切り替わります。

 

 

 子どもが遊びに夢中になって「ちょっとはしゃぎすぎかな、クールダウンした方が良いかな」という時や、逆に「特別なお茶会」を演出したいときなどいかがですか?

 

 子どもの性格にもよると思いますが、お手軽にその場の空気を変えられて楽しめますよ。

 

 両方にとってのついている器や、片手では持たないような器をあらかじめ用意しておけば、簡単な声掛けで子どもも両手で器を持ちます。(もちろん、器の大きさ重さから「片手では落としてしまう」と自分でも理解できるようになった年代の子どもに限られますが。)

 

「片手では持たないような器」というのは、茶道の器をイメージしてもらえると良いでしょう。両手で持つ作法を知らなくても、片手で持ち上げて飲もうという人は少ないですよね。

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 この「器を両手で持つものに変えておく」というのは、大人だけで一息つく時にも有効です

 本当に頭が疲れている時って、「両手で持って落ち着こう」というような、そういうことに意識が回らない時でもありますから、あらかじめ準備しておくと疲れたときにわざわざ意識する必要がありません。

 

 年度の変わり目で、大人も子どもも慌ただしい時期かと思います。

「ちょっと立ち止まりたい。子どもものんびりさせたい。でも、そんな時間がない。」という方がいらっしゃいましたら、飲み物で気分を変えてみませんか。

 

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。