ききょうけん(キッズの教養を考える研究室)

「キ」ッズの「教」養を考える「研」究室

「1年生になったから」は控えめに~ピカピカの一年生の教養㊲~

 こんにちは、

キッズの教養を考える研究室、略して「ききょうけん」です。

 

 小学一年生の学校生活に必要な技能やスキルを考える「ピカピカの一年生の教養」、

今回は具体的な技能の話ではなく、「一年生になったから」と子どもをとりまく色々な事を「変える」前に、一度考えておくと良いと思うことを書きます。

 お気軽にお付き合いください。

 

 

◎新しい環境・新しい生活

 

 前回の「ピカピカの一年生の教養」は、4月1回目の記事ということで「入学式」をテーマに書きました。

 

※前回の記事はこちら↓

kikyouken.hatenablog.com

 

 実際の入学式ラッシュは今週になりますね。

 本日まさに入学式だった、という新一年生もたくさんいるのではないかと思います。おめでとうございます。

 

 新しく「小学校」という場に入ることで、子どもたちの環境は大きく変化します。

単純に通う先の環境だけでなく、登校時間や下校時間が今までの登園時間や帰宅時間と変わる子どもの方が多いですし、その影響で児童館にも通う子もいて、生活リズム自体が大きく変わることになりますね。

 

 新しい環境での楽しいことも、覚えて対応するのが面倒なことも、普段より疲れやすいことなのは変わりありません。

 そんな子どもたちの負担も考慮して、入学式直後の1年生の下校時間は早く、しばらくは昼食前に放課となる学校がほとんどです。

 

 それは子どもの負担を減らしても、家庭の負担を増やすこともありますね。しばらくは大人も子どもも変化に対応することにエネルギーを使う日々になります。

 

 そういう状況なので、大人も子どもも「省エネ」を心がけることをお勧めします。

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◎疲れるのは当然 

 

 外的な環境の変化は、個人としてはどうしようもないことがほとんどですね。

 だからこそ、「個人で変えられる」部分は柔軟に考えましょう。

 

 このシリーズでは、「身につけておいたほうが学校生活を送りやすい知識や技能」をいろいろと紹介してきました。

 でも初回で書いた通り、たいていのことは覚えていなけれぼ覚えていないで、多少のトラブルがあったとしても、それを機会に覚えながら成長していくものです。

 

 

「1年生になったんだから、自分でやろうね」

「1年生になったんだから、一人でやろうね」

 

 身の回りのことについて、入学を機にそういった話をしているご家庭もあるかもしれません。

 でも、もともと「1年生になったらやるしかない」ことはたくさんあり、それをこなすだけでも子どもにとっては大変なことです。

 

 それだけでも「疲れるのが当たり前」だと思って、それ以外のことは「できたらすごい」くらいにとらえておいた方が良いでしょう。

 

 

 場合によっては、疲れから「今まで自分でできたこと」もしたがらなくなり、大人に甘えることもあります。 

「今は疲れずに済むことは疲れないようにしていこう」という視点で、甘えさせられることは甘えさせてしまうことも1つの方法です。

 

「最初が肝心」と思う方もいるかもしれませんが、一ヶ月後には大型連休があり、3ヶ月後には夏休みもあります。生活を見直して仕切り直す機会は、今回限りではないのですから、ゆったり構えていきましょう。

 

 

「もう一年生でしょ!」と無理に成長を求めると、お互いにストレスが溜まりますよね。
、大人側も環境の変化から疲れをためやすい時期ですので、知らず知らずのうちに冷静な判断ができなくなることもあるでしょう。

「環境の変化に合わせて成長していかなくては」とわざわざ気負わなくても変化や成長を余儀なくされる時期です、「今は疲れやすいんだ。できる限り楽をしよう」くらいのスタンスで良いと思います。

 

 

 

◎安全の確保を最優先に

 

「『1年生になったから』というのを理由に無理をすることは控えてゆったり構えておきましょう」という話でしたが、安全の確保のための決まりごとについては「おいおい身につければ」というわけにもいきませんね。

 

 危険を避けるために必要なことであれば、厳しく接するのも時にはやむをえないことです。

 その際には「ルールだから!」「1年生だから!」ということを強調せず、とにかく、「危ないから!」「安全のため!」ということをしっかり強調すると良いと思います。

 

「自分や友達の身を守るためだ」ということがしっかり伝われば、子どもたちも「自分たちが大切にされている」と感じながら過ごすことができます。

 

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました。

 楽しい学校生活になりますように。