ききょうけん(キッズの教養を考える研究室)

「キ」ッズの「教」養を考える「研」究室

在宅状況の情報管理にご注意を!~日曜日の雑談11~

 こんにちは、

「ききょうけん」のベル子です。

 

 先週の日曜日、「やったー、今日から9連休だー」と開放感に浸っている私の携帯電話に、数通の迷惑メールが届きました。

 

 もしかすると、これを読んでいらっしゃる方の中にも既に同じメールを受信した経験のある方がいらっしゃるかもしれません。

 ただ、私自身は今回のような文面は初めてです。

 今までにも色々な迷惑メールが届いたことがあり、普段は何も考えず機械的に消去しているのですが、今回は「これはちょっと怖い」と感じる内容だったので、ここで紹介させていただきたいと思います。

 

 

 

 残念ながらメールそのものは消去してしまい原文がわからなくなってしまったのですが、簡単に説明すると

 

大手宅配業者を名乗る送信元からの

 

「本日荷物をお届けにあがりましたが、ご不在だったので荷物を持ち帰っています。再配達の申し込みはこちら

→(リンク先アドレス)」

 

というメールでした。

 

 

 最初に受信したのは午後4時か5時くらいだったと思います。我が家はその日、その時刻まで一秒たりとも「不在」の時間帯はありませんでした。そうでなければちょっと信じかけてしまったかもしれません。

 メールの送り主が騙った宅配業者さんの「本物」の方には、現実に時々お世話になることがあるのですが、そのような方法で不在通知を送ってきたことはありません。それに我が家は、身に覚えのない荷物が届くことはほぼないような家です。ですから仮にその日外出していた時間があったとしても、安易に提示されたアドレスにアクセスしたりはしなかったとは思うのですが、状況によっては「迷惑メール」と自信をもって断言することが難しかったと思います。

 

 結局その後、似たようなメールが何通か送られてきました。その中には別の大手宅配会社に名前を変えただけでそれ以外は全て同じ文面のものもあったので、迷惑メール確定です。

 

 

 連休前にはテレビの情報番組でも「セキュリティには気を付けて。SNSなどでも自宅を長期空けることがわかるような投稿は控えましょう。それを見て空き巣に入ろうとする人もいます。」なんていう注意を呼び掛けていました。今回私のところに送られてきたメールも、連休中不在になる家庭を狙ったものだった可能性はあります。

 

 メールに貼られていたリンク先をクリックした場合どこにつながるのかは、私にはわかりません。実際にクリックしていないので。

 でも、もし仮に「再配達可能な時間帯を入力してください」というページにとんだり、そのリンクから誰かと通話できる状態になってしまうなら、最近はやりの「アポ電」と同じことになるかもしれません。

 

 

 何せ世間は大型連休の2日目です、うっかり音声通話がつながって

 

「お客様情報から荷物の状態を確認しますから、住所とお名前を言ってください」

 

なんて質問されるとしたらどうでしょう。それを答えた後に

 

「今旅行中で来週末まで帰らないからしばらく受け取れないんだけど、どうしたら良いかしら」

 

 などと話してしまったら、空き巣のターゲットにされてしまうかも。

 

  どうぞ皆さま、「アポ電」にも「アポメール」にもご用心を。

 

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 そうはいっても「家を空ける」ことを他人に知られないように気を付けるというのは、なかなか難しいですよね。

 

 特に、家族ででかけるとなれば子どもも予定を把握しているわけで、子どもたちの口から情報が漏れないようにするのはいろいろと大変なことと思います。

 

 

 もう10年以上前のことになりますが、私が仕事の関係で出入りしていた地元の小学校の児童の中に、ランドセルに鍵をぶらさげて下校している子どもたちがいたのを、今回の一件で思い出しました。

  

 ランドセルの側面には、たいていキーホルダーをさげられるような金具がついていますよね。

 その部分に

 ↓このようなストラップが取り付けられていて、

 

 

その先端で家の鍵がビヨーンビヨーンと揺れているのです。

 

 

 いわゆる「鍵っ子」ですね。その小学校の敷地内にも学童保育の施設はありましたが、4年生以上は対象外でしたし、ご家庭の事情によっては3年生以下の子どもだって誰もいない自宅に一人で帰る必要があったのでしょう。

 

 家の鍵を渡されているのですから、それ相応にしっかりした子なのだろうとは思います。

 でも、鍵をランドセルの目立つところにぶらさげて歩いていたら、「家には今大人がいません。帰ったら自分だけです」と宣伝しながら帰ることになるので、やはり心配です。

 それで、私の方から「危ないよ」と声をかけて、鍵が目立たないようにランドセル本体と蓋の間に押し込んだりしていました。その時の子どもたちは拒否したり反発したりということはありませんでしたが、「危ない」というのにはあまりピンとこなかったようでした。

 外側につけておけば、登校時に「鍵を持っているか」を確認するのが簡単ですし、帰宅時にもランドセルをおろさずに家の鍵をあけられますから、「とにかく便利」という認識だったようです。自分だけがやっているならともかく他の子どもたちが何人も同じぶらさげ方をしているのを見ていますし、子どもにとっては特に不自然ではない持ち歩き方だったのでしょうね。

 

 子どもたちに「悪い人」の考え方を想像させるのはやはり難しいでしょうから、周囲の大人がわかりやすいルールを作っていくしかないのだろうなと思います。

 

 

 もしかするとずっと昔には、近所の人たちが鍵をぶら下げている子を見て「あの子は今日お留守番なのね」と気にかけてくれることで、かえって安全だった時代もあったのかもしれません。

 でも時代の変化によって、これまで「みんなが普通にやっていること」だったことが今となっては危険な行動に変わってしまったという場合もあるでしょう。

 

 皆さま、どうぞお気を付けください。

 そして、もしも「みんなやっているけれど、これは危ないんじゃないかな」というふうに感じたことがありましたら、是非情報提供をお待ちしております。

 

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。