ききょうけん(キッズの教養を考える研究室)

「キ」ッズの「教」養を考える「研」究室

「熱中症対応中の熱中症」にもご注意を!~日曜日の雑談13~

 こんにちは、

ききょうけんのベル子です。

 

 関東は今日、とても暑い一日でした。

 気温もそうですが、朝の比較的早い時間帯でも日光のパワーを感じました。

 

 お天気が良い日曜日なだけに各種のイベントに参加した方も多かったと思いますが、その中にはこの暑さのために体調不良になった方もいたのではないでしょうか。

 

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 熱中症の恐ろしさや予防法はいろいろな形で伝えられていますから、以前に比べると皆さん対策をしているとは思います。

 でも、イベントなどになると、いつのまにかついつい無理をしてしまっていることもありますね。普段と行動パターンが異なると、日常的にしている対策を忘れてしまって調子を崩すこともあるでしょう。

 

 

 でも、イベント以上に行動パターンが変わったり無理をしてしまう場面もあるのではないでしょうか。

 例えば緊急時とか。

 

 

 

 私も本日、暑さで体調を崩した人の対応をしたのですが、対応中の人間は自分たちの熱中症対策が二の次になりがちだということを実感しました。

 

 例えば、救急の方が到着するまでの間、自分の待機場所となるところはある程度限られてしまい、自由に移動することが難しいケースもありますよね。近くに直射日光を避ける場所がないと、炎天下に一定時間立ち続けることになってしまうこともあるでしょう。わずかに日陰があれば、当然体調の悪い方を優先してその場所を使うことになりますし。

 それに「ちょっと喉が渇いたな」と思っても、具合の悪い人や介抱している仲間の横で、いそいそとマイボトルを取り出して自分だけ水分補給をするのは気が引けます。もちろん声をかけあって皆で水分補給をするのが一番ですが、声をかけあったところですぐに補給するのが難しい状況の場合「状況が落ち着いたら飲もう」となってしまいがちではないでしょうか。

 

「今の自分の状況は好ましくない」と思っても、緊急時は「この状況を早く落ち着かせて、そうしたらすぐに対策しよう」と考えて、ついつい自分のことを後回しにしてしまうことは少なくありません。 

 

 

 特に、自分の子どもが不調を訴えたときなどには、その対応以外のことを全て後回しにしてしまうこともあるでしょう。

「火事場の馬鹿力」なんて言葉はありますが、やっぱりどんな場面でも、生身の人間が生身の人間以外のものになることはないんですよね。病人を介抱している側の人間も、いつ体調を崩してもおかしくないのです。

 

 

 もともとその人が持っている体質や持病が大きな原因となって体調不良になった場合は、周囲の人間が次々に体調を崩していくということはあまり考えられません。でも熱中症の場合は、その場の環境が「症状を引き起こしやすい」状況になっている場合が多いですから、具合の悪い人の介抱におわれるうちに自分も具合が悪くなり、自分を介抱してくれた人がまた体調不良に……と連鎖していく可能性はあります。

 

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  日常的な「熱中症対策」だけではなく、いざどなたかが「熱中症」になった時も、対策の継続を忘れないようにしたいところです。

 

「水分補給」などの対策は日常と変わりませんが、緊急時の心がけとしては、

 

・周囲の人たちと「あなたは大丈夫?」「私たちも気を付けないと」と声をかけ合うこと。

・「こんな大変な時に、自分のことは言い出しにくい。自分の都合で動きにくい」と考えず「大変な時だからこそ、これ以上全体の状況を悪化させてはいけない」と考えるようにすること。

 

などが大切だと思いました。

 

 

 もちろん「私たちも気を付けないと」とか「自分まで介抱される側にならないようにしないと」と考えようというのは、「体調を崩す人が悪い」という趣旨ではありません。どれだけ似た環境にいてもそれぞれのコンディションは違いますから、他の人と同じように対策をしていても体調を崩すことはあるでしょう。

  自分たちが健康でいることも「その場全体の利益」になるのですから、「こんなに周囲が大変な時に、自分たちのことは言い出せない」と遠慮する必要はないというだけです。

 

 

 これから更に暑い時期に入り熱中症の心配はつきませんが、他の季節にはないイベントが楽しめる季節でもありますよね。

 皆様体調には十分お気をつけください。そして素敵な思い出がたくさんできますように。

 

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。