身近なものの重さを覚えよう~メートル法に親しむ~
こんにちは、
キッズの教養を考える研究室、略して「ききょうけん」です。
今回は「身近なものの重さ」がテーマです。
先週は「身近なものの量を覚えよう」という記事を書きましたが、その続きです。
※前回の記事はこちら↓
◎メートル法との付き合い方は
メートル法の単位の一部は小学校低学年のうちから習いますが、それらを体系的にまとめて考えるのは高学年になってからです。
そのためか、一つ一つの単位をプリントで学習していても、なかなか実感がわかなかったり、日常生活の中で生かしきれないことがあるのですね。
そこで、身近なものの量がメートル法でどのくらいの大きさで表せるかを覚えておき、それと結び付けて考える習慣をつけることをお勧めしました。
前回は一番身近な基準として、飲み物のサイズと自分の身体のサイズを覚えておくと、何かと役に立つという話でした。
今回は「重さ」に重点をおいて、基準として使いやすいものを紹介させていただきます。
◎身近なものの重さ
<約1ミリグラムのもの>
塩10粒で、約1ミリグラム
<約1グラムのもの>
一円玉1枚で、約1グラム
<約10グラムのもの>
ケチャップやマヨネーズなど、お弁当に入れる個包装の調味料が8グラム~12グラム程度
スライスチーズ半分で約9グラム(多くのスライスチーズが一枚約18グラム)
<約100グラムのもの>
食パン4枚切り1枚(8枚切り2枚)で約100グラム
板チョコ2枚で約100グラム(通常100円程度で売っているサイズ1枚がだいたい50グラムです)
給食で飲むサイズの牛乳半分(給食の牛乳パックやたいて200ミリリットル入りで、その半分100ミリリットルが106グラム程度です。水100ミリリットルで100グラムなのに対し牛乳は若干重くなります)
<約1000グラム=1キログラムのもの>
牛乳1リットルパックで約1060グラム
500ミリリットルのペットボトル飲料2本で約1040グラム
2リットルペットボトルの水半分で1000グラム(1リットルで1キログラム)
<約10キログラムのもの>
教科書・ノートをパンパンに詰め込んだランドセルが約10キログラム(ランドセルや教科書によって誤差がありますが)
この他、10キログラムのお米一袋・2キログラムのお米5袋など、ご家庭のお米の量に応じて目安にできます
<約100キログラムのもの>
大柄な男子柔道選手1人で約100キログラム(オリンピック男子重量別で重い方から2番目が「100キログラム以下」と決められています)
小柄な女子柔道選手2人で約100キログラム(オリンピック女子重量別で一番軽いのが48キロ以下、次が52キロ以下と決められています)
その他、身近な家族数名で100キログラム程度になるでしょう
<約1000キログラム=1トンのもの>
軽自動車1台で1トン程度(10年ほど前は今よりかなり軽かったようですが「小さい車1台くらい」という感覚で考えておけば良いでしょう)
◎重さをはかる習慣をつけましょう
毎日学校に通っていると、
「今日はランドセルが重い!大変!」
「今日はほとんど空っぽで軽い!ラッキー!」
ということがあるでしょう。
そういった時に、
「今日は重そうだね、何キログラムあるんだろう」
「今日は軽そうだね、何キログラムなのかな」
と声をかけて体重計にのせてみると、また理解が深まるでしょう。
買い物の際に子どもに荷物を持ってもらい
「これは何キログラムくらいかな?」
「誰の予想が一番近いかな?」
とクイズ形式で予想してもらう方法も良いと思います。
車など大きなものや重すぎるものをはかることはできませんが、子どもが持ち上げられるくらいのものの多くは、キッチン用のはかり・体重計があれば重さをはかることができるでしょう。
◎まとめると
・重さを考えるうえで基準としてイメージしやすいものを、身近なもので覚えておきましょう
・いろいろなものの重さをこまめにはかれる環境を整えておくと、より理解やイメージを深めやすくなります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。