ききょうけん(キッズの教養を考える研究室)

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1時間の謎解きドラマを見るのに4時間かかる話~日曜日の雑談18~

 こんにちは、

「ききょうけん」のベル子です。

 

 土日は雑談記事を書いています。お気軽にお付き合いください。

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 私は一話完結のミステリーもののドラマを録画して見るのが好きです。

 

 刑事ドラマ、探偵もの、法廷ものをはじめ、その他にもいろいろと……

どの時期でも結構放送されていますよね、その手のドラマは。

 

 内容はもちろんフィクションですが実際の事件や時事ネタを取り入れたものは多く、法改正や科学技術の進化、青少年を取り巻く環境の変化等について知るきっかけになり、仕事の参考になることもあります。 

 

 では、そういったドラマを欠かさずチェックしているかというと、なかなかそうはいきません。

 というのも、記事タイトルの通り「1時間のドラマを1本見るのに、その何倍もの時間がかかる」ことがあるのです。そのため、自分の気に入ったシリーズだけ時間をかけて見るということになります。

 

 

 なぜそんなに時間がかかるのか。

 

実際の録画したドラマの視聴パターンを振り返るとこのような感じです。

 

<「再生ボタン」を押して視聴開始>

さっそく作中で事件発生

↓ 

(15分経過)

話のテーマが見えてきて、おさえるべき事件のポイントもはっきりしてくる。

私「あれ?事件の概要の、あの部分はどうなっているんだっけ?」

<ここで「頭出しボタン」を押して初めから視聴しなおし>

(20分経過)

登場人物の〇〇さんが事件に関係しているようだということが判明する。

私「あれ?どういう人だっけ?せっかくだから、登場人物をチェックしなおそう」

<初めから視聴しなおし>

(25分経過)

第2の事件が発生

私「えーと、この人はこれまでどんなふうに立ちまわっていたっけ?」

<初めから>

(40分経過)

登場人物の「謎は全て解けた」風のセリフまたは雰囲気

私「え?私は謎が解けてない」

<初めから>

(50分経過)

ドラマ終了(1時間枠ドラマでもCMをとばしつつ見ると50分程度で終わります)

私「やっぱり〇〇だったのかあ。でも✕✕だったとは。もう一回見返してみよう」

 <初めから>

(40分経過)

登場人物の「謎は全て解けた」風のセリフまたは雰囲気 

私「なるほどこうなってたのね」

 

これで合計190分、3時間を超えてしまいました。

 

 平日には時間をかけて見ていられませんから、最初に「謎は全て解けた(私は解けてない)」までたどり着いたところで「明日もう一回最初から見直して考え直そう」となってしまう場合もあります。

 

 録画データがなかなか消去できません。 

 

 さらには、ここまでして見たものはエピソードとして気に入っていることが多いので、見終わってもすぐ消さずにとっておいてしまうこともしばしば。

 数週間後に

 

私「もう一度見てから消そう」

<再生開始>

(50分経過)

ドラマ終了。さすがに消去。

 

ということになります。これでトータル240分。視聴時間が4時間に達してしまいました。

 

 

 このような見方が習慣になり始めた頃は、「頭出しボタン」を押す度に「どうして一回で見終われないんだろう」と思ったりもしました。

 でも、すぐに「見たいように見れば良い」と思うようになりました。

 1本のドラマで長い時間楽しめるのは別に悪いことでもないですよね。娯楽なのですから、効率など考えず楽しんだもの勝ちです。

 

 

 ちなみに、私の知人には毎週ものすごい本数のドラマを録画して視聴している人もいます。

 その人は、場合によっては再生スピードを1.2倍速や1.5倍速にして見ていることもあるそうで、つまり私とは真逆のドラマ視聴方法を確立しているわけですね。

 

「そんな見方で面白いの?」と聞かれることもあるそうですが、本人が楽しいのだからそれで良いのでしょう。人それぞれですから。

 

 以前動画サイトを紹介する記事で書きましたが、私もハンドメイドやクッキングなどの「何かつくる」系の動画は2倍速で見ることがあります。

 

 今はいろいろな機能が充実しているので、いろいろな楽しみ方ができ、ありがたいことです。 

 

 

 さて、そんなふうに1本を繰り返して視聴するスタイルの私は、以前見たドラマのストーリーについて周囲の人と話す時

「よく覚えているね」

と言われることがあります。

 

 確かに、子どもに勉強を教える時も「ただ知識を伝える」よりも「子ども自身が考える機会を作ってから、答えとして知識を伝える」方が身に付きやすいというのは、たびたび耳にする話です。

 それに「復習は大事」とも言われます。

 

 その観点で私の謎解きドラマの視聴について考えると、1時間ただ受け身で見て、終わったらそれっきりというよりも、内容を覚えていそうではあります。

 

①すぐに答え(解決編)を見ずに、自分なりの仮説を立てられるまで情報を整理する

②自分なりの仮説が立てられたら答え合わせをする

③答えを知ったあとに、それをふまえてこれまでの内容を見返す

④少し時間をおいてから、もう一度全体を見返す

 

 

 このように学習すると、内容を覚えやすいということでしょうか。

 

 ところが、私自身を振り返ってみると、「かなり時間をかけて視聴したのに、よく覚えていない」ドラマもたくさんあるのです。

 

 どうも、①にどれだけ時間をかけても、②で終わりにしてしまったドラマはすぐに忘れてしまうことが多いと感じます。(もちろん見ている時は楽しいのですが)

 それに対し、①の段階ではあまり深く考えずに視聴していた作品でも、④を繰り返した作品は、時間が経ってもしっかり覚えていることが多いようなのです。

 

 

 算数や数学の公式を覚える時「どうしてそうなるのか」ということを考え理解することは、確かに大切なことでしょう。

 でも、実際に身につけることを考えると、まずは「こういうもの」と知ってから、その知識を利用して繰り返し問題演習をしていく方が現実的なのかもしれないなと、自分のドラマ視聴を通して思うようになりました。

 

 ドラマを見ている時にはわからなかった登場人物の真意を、後になって突然「あれはこういうことだったのか」と気づくこともあるように、

定理や公式の本当の意義を理解できていなくても、覚えてさえいれば、後になって「ああ!だからこういう公式があるのか!」と気づくこともあるでしょう。

 理解が追い付かないまま、とりあえず覚えておくことにも、きっと意味はあります。

 

 

 余談ですが、先ほど話題に出た「倍速でドラマを見る知人」は、ドラマの内容のほとんどをサッパリきれいに忘れます。

 でも「覚えていないから、もう一度見たときも新鮮な気持ちでハラハラドキドキできて楽しい」とのことでした。

 

 本当、楽しんだもの勝ちですよね。

 

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。