ききょうけん(キッズの教養を考える研究室)

「キ」ッズの「教」養を考える「研」究室

10年後には定番の味?~日曜日の雑談22~

 

 こんにちは、

「ききょうけん」のベル子です。

 

 日曜日は雑談記事を書いています。お気軽にお付き合いください。

※今回の記事は、「変則的な食べ方」の話です。「食べ方」に対して繊細な方には、一部不快に感じる内容が含まれている可能性があります。あらかじめご了承ください。

 

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「食欲の秋」ですね。

 もともとこの言葉は「実りの秋」だからこその言葉なのでしょうが、旬の食べ物にこだわらず、他のものを好んで食べる人もいるでしょう。私もどちらかと言えば、そのタイプです。

 多くの人が「食べること」は好きでしょう。でも、食べ物の好みやこだわりは人それぞれですね。

 

 私はそれほど、味にこだわりはありません。

 

 家で一人で食事をとる時なんて、温野菜などは適当にゆでるだけゆでて、その辺にあるタレに絡めて食べてしまったりなど、かなりいい加減です。「その辺にあるタレ」というのは、以前にお弁当を買った時についてきたけれど、その時は使わずに終わってしまった個包装のドレッシングなどですね。

 でも、こうした適当な食生活も日々繰り返していると「この組み合わせは美味しい!」という味に出会うこともあり、自分の料理のバリエーションが増える場合もあります。

 

 とはいえ、「これは良い!」と気に入っても、声を大にしては言いにくいものです。なんだかちょっと「ゲテモノ食い」っぽい気がして。いえ、「気がする」だけではなく、事実なのかもしれませんが。

 なので、基本的に「一人でこっそり食べる味」になります。

「こういう食べ方をしている」と聞いたら「ええ…?」と困惑される可能性が高いのですから、わざわざ人に話す必要はないですよね。

 

 

 ただ、「おかしい食べ方」と「おいしい食べ方」の境界線って、そもそもどこなんでしょう。

 日本人は基本的に、いろいろなものをごちゃまぜにする文化がありますよね。

 最近では、トマトやチーズをトッピングするラーメンなんていうのもあるみたいですし、ピザに照り焼きハンバーグや何やらあれこれのせますよね。テレビでイタリア人が「信じられない」と言っているのを見たことがあります。

 それを、「ええ…?」とか言わずに食べるのが日本の食文化ではないでしょうか。でも、だからといって「何でもあり」かというとそうではなく、「その食べ方は無いだろう」と言われることはあるのですよね。もちろん「おいしいかどうか」は重要ですが、それだけではないようです。

 

 では、その境界線はどこにあるのか。

 結局は「おいしい食べ物として認知されているかどうか」なのかもしれません。

 

 

 私には子どもの頃、周囲の人に内緒にしていた、おやつの食べ方がありました。

 

 それは、醤油煎餅とチョコレートを一緒に食べるというものです。

 

 当時の私の定番おやつの中に、2~3口サイズの小さめの醤油煎餅と、甘さ控えめのチョコレートがありました。チョコレートは現在売られているものだと、森永製菓「DARS」のビターがかなり近い味です。

 

 お煎餅のサクサク感を持った、ほど良い甘さのチョコレート菓子の味を、密かに楽しんでいました。さらに、お煎餅の醤油味がチョコレートの味を引き立ててくれます。

 

 とても好きな味でしたが、やっぱり「変」な食べ方ではありますよね。他の人に話すのはやめておきました。

 それでも時には特に親しい人に、「ちょっと変な食べ方が好きなんだけど…」と前置きしたうえで「実は醤油煎餅とチョコレートを一緒に食べるのが好きなんだ」という話をしたことがあります。やっぱり「ええ…?」という反応でした。その後の人間関係に悪影響はありませんでしたが、「私も食べてみようかな」という人は現れませんでした。

 

 そんな子ども時代を過ごして十数年後、

 

新潟県に出かけたとき、こんな感じの商品を見つけました。

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柿の種をチョコレートでコーティングしたお菓子です。別のメーカーさんのものだったかもしれませんが、このように「ちょっと気軽に買えるパッケージ」で売っていました。

 帰りの新幹線で食べようかなと買って食べたところ、子どもの頃に人目を忍んで食べた「醤油煎餅+チョコ」の味にそっくりでした。

  同じことを考える人がいたのですね。お菓子メーカーさんの中にも。

 

 

 その後、関東でも売られているのを見かけるようになり、この「柿の種+チョコレート」はそれなりに市民権を得たようです。

 

「私は間違っていなかったのかも」

 

少しだけ自信を得た私はその後、それほど親しくない知人に話してみました。

 

「私は子どもの頃、醤油煎餅とチョコレートを一緒に食べるのが好きだったんです。」

 

知人の反応は

 

やっぱり「ええ…?」でした。

 

でもその後「大人になってから、柿の種にチョコをコーティングしたものを見つけて…」と話すと、

「ああ、あれ美味しいよね!」

と知人は言うのです。

「あの味なんです」といったら共感してもらえました。

 

 人目を忍んで食べるような味でも、ちゃんとしたお店で、ちゃんとしたメーカーさんの作っている商品として売られるようになれば、市民権を得られるかもしれない。

 現在「ええ…?」と言われるような組み合わせでも、もしかしたら数年度には流行して、10年後には定番の味になっているのかもしれません。

 

 

 では、私が今現在、人目を忍んで食べているものも…?

 

 

 最近私は、少し変わった「お茶づけ」の食べ方をしています。

 ホカホカご飯に市販のお茶漬けの素をかけるところまでは通常通りなのですが、その後お湯をかけるところで、お湯ではなく青汁をかけるのです。

 味としては「お抹茶づけ」という雰囲気でしょうか。青汁自体の種類によると思いますが、「ちょっと苦みの強い、濃いお茶漬け」というような味だと個人的には感じています。

 もともと野菜の苦手な子どもにはお勧めできない味かもしれませんが、「お茶づけの素」のしょっぱさでごまかせる分、野菜そのものよりはマイルドです。また、青汁の量を少しずつ増やして慣らしていくこともできるので、野菜嫌いの子の栄養補給にできなくもない、かも…。

 青汁は熱くないので、ホカホカご飯にかけると「温かい」くらいになります。青汁は「熱さ」で栄養が失われてしまいますが、「温かい」くらいだと問題ない商品が多いそうです。

 

 こんな食べ方を聞かされて(読まされて)も「ええ…?」ですよね。

 少なくとも、今のところは。

 

 この「青汁茶づけ」、いつかメジャーになる時代がくるのか、

さらには味も改良されて、野菜嫌いの子どもにちょうど良い食べ物になるのか、

やっぱり「ええ…?」と言われるままなのか。

 

 10年後の食文化やいかに。

 

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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