ききょうけん(キッズの教養を考える研究室)

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アニメ「ぼのぼの」が最近気になる~日曜日の雑談26~

 こんにちは、

「ききょうけん」のベル子です。

 

 日曜日は雑談記事を書いています。お気軽にお付き合いください。

 

 学生の頃、「ぼのぼの」という漫画が大好きでした。

 

 皆さんは読んだことがあるでしょうか。

 20年以上前から現在に至るまで、ずっとコンスタントにキャラクターグッズが売られているので、おそらく漫画を読んでいなくてもキャラクター自体は見たことあるという方が多いのではないかと思います。

 

↓こんなキャラクターたちの漫画です。 

 

(※以下、作品に関するネタバレを一部含みます)

 

 一番左の青いラッコの子どもが、主人公の「ぼのぼの」。

 お父さんと2人(2匹?)で暮らしています。とてものんびりマイペースで苦手なこともたくさんありますが、素直でやさしい子です。疑問に思ったことをとことん考える性格で、独特の発想と観察力を持っています。

 

 真ん中のピンクのリスの子どもが、ぼのぼのと仲良しの「シマリスくん」。

 一人暮らしをしていますが、離れて暮らしているお父さんとお母さん、ダイねえちゃん、ショーねえちゃんと時々会っています。周囲の動物に比べると身体が小さい方で何かといじめられていますが、意外とたくましく毒舌な面があり、気持ちでは負けていないことが多い様子です。

 

 右側のアライグマの子どもが「アライグマくん」。ぼのぼのシマリスの友達です。

 ガンコ者なお父さんと2人で暮らしています。お母さんは旅に出ていて、ほとんど会うことはありません。

 怒りっぽく乱暴者ですが、ぼのぼのシマリスに比べて物知りで特技が多く、面倒見の良い一面もあります。

 

 この3匹を中心とした、森に住むキャラクターたちの漫画になりますが、ジャンルとしては「ギャグ漫画」になるでしょうか。ただ、かなり哲学的な話が多い作品でもあります。絵柄はかわいらしい感じですが少年漫画でも少女漫画でもなく、ウィキペディアによれば青年漫画です。

 

 学生時代に1年ほどアニメが放送されいた時期があり、私はそれを見てこの漫画を知り、当時出ていた漫画を買い集めるくらい好きになりました。

 

 数年前からまたアニメが放送されるようになり、毎週録画して見ています。

 漫画の方は現在40巻以上出ているようですが、私は大判のコミックスよりも省スペースのものの方が好きなので、なるべく文庫本が出てきてから買い揃えたいと考えた結果25巻あたりまで読んだところで新刊を買うのを止めている状態です。その後のストーリーはまだ読んでいないので途中からの内容は知らないのですが、今回のアニメの舞台設定も初期の漫画と変わらないため特についていけないことはなく、週末の楽しみになっています。

 

 エピソードについても、以前のアニメと同じものを扱うこともあります。ただ扱い方にはかなり違いがあるようです。

 前のアニメシリーズはテンポの良いギャグ演出に力を入れているようでしたが、現シリーズは1話の時間もその半分くらいですし、ゆったりした雰囲気で淡々とエピソードが語られるようになったと感じます。

 

 それによって哲学っぽさが強まり、より考えさせられる作品になったのではないでしょうか。

 私はどちらも楽しく見ていますが、最初にファンになったきっかけが以前のアニメだったため、今のアニメの放送が始まった時には作風の変化を少し残念に感じたのも事実です。録画データを何となく再生して、何となく消去してしまう回もありました。

 

 でも最近になって、今のアニメの世界観ならではと感じる新エピソードをいくつも見かけるようになり、1つのお話を繰り返し見ることが多くなりました。

 私がまだ読んでいない漫画に掲載されているお話なのか、アニメオリジナルのストーリーなのかはわかりませんが、非常に時事的というか、現代日本の人間関係を連想させるような話なのです。(私が勝手に結び付けているだけかもしれませんが)

 

 もともとこの漫画は森の動物達の社会を舞台にしていて、現実の人間社会に比べると非常にシンプルです。だからこそ話の記号化が非常にしやすく、根源的・概念的な哲学の話にできていた部分があると思います。「例え話」として使いやすいものも多いため、子どもや保護者・同僚と話す際に題材として使ったり、自分自身の戒めとして思い出すエピソードも少なくありません。

 その設定は今も変わらないのですが、人間模様(動物模様?)の描写に以前より人間臭さを感じるエピソードが多く、思わず現実の身の回りの出来事と結び付けて考えようとしてしまう自分がいるのです。

 

 以下に、最近気になったエピソードを3つ紹介します。

 

 

シマリス君がお見舞いに行く話

 

 シマリスのお母さんが風邪をひいたため、シマリスは実家へお見舞いに行くことにします。でも、本当はあまり気がすすみません。そういう時のお母さんがどんな行動をとるか想像がつくからです。シマリスが実家のお母さんを見舞うと、お母さんは案の定、久しぶりに帰ってきたシマリスのお世話をしようとします。見舞いに来たのだから休んでいて欲しいと伝えても、「シマリスは最近元気にすごせている?」「〇〇があるから食べなさい」と布団から出てしまうため、シマリスは早々に退散しようと思うのでした。

 

 

②ダイねえちゃんのボーイフレンドの「だめんず」ぶりが発覚する話

 

 シマリスのお姉さんは、ボーイフレンドにデートの約束をすっぽかされてしまいました。その理由を調べて欲しいと頼まれたシマリスは、お姉さんのボーイフレンドが約束の日に別のリスと会っていたことを知ります。しかも二股ではなく、他にも何人もの女の子に声をかけている、とんでもない浮気男でした。シマリスにバレてしまっても、浮気男は何も悪びれる様子がありません。他にもガールフレンドがいるのにダイねえちゃんに良い顔をする理由は「(浮気を隠して良い顔をした方が)ダイちゃんが喜ぶから」なのだそうです。シマリスはお姉さんに事実を伝えようとしますが、浮気男は「事実を知ったら彼女は悲しむよ。君はお姉さんを悲しませたいのかい?」というような理屈を語ります。彼の詭弁にシマリスは一人で悩むことになってしまいました。

 

 

アライグマ君のお父さんが雀(食料)を獲れなくなる話

 

 1人で雀を獲りに行ったアライグマのお父さんは、なぜか手ぶらで帰ってきます。その後もお父さんは、あれこれ理由をつけて雀を獲ろうとしません。実はお父さんは雀が獲れなくなってしまい(話の流れを見る限りスランプではなく「老い」の描写だと思います)、それをアライグマに悟られまいとしていたのです。それに気づいたアライグマはあっさり事実を受け入れ、比較的冷静に建設的な発言をします。話の途中でアライグマ作の雀獲り機(実際は思いつきで作っただけのようで、雀が上手く獲れるようなシロモノではない)を紹介するなど適当な提案もしていましたが、全体的には正当な意見です。お父さんはアライグマの想いを汲みつつも納得はしません。

 その後しばらくすると、なんとお父さんは、雀獲り機を見事に使いこなして雀を獲るようになっていました。

 

 

 こんなエピソードが印象に残っています。

 こういった話だけではなく、ひたすら微笑ましい話やシュールな話もありますので、ちょっと興味がありましたら、実際のアニメをチェックしてみてください。 

 

 関東では、毎週土曜日朝5時22分~5時30分にフジテレビで放送しています。

 地域によっては放送されていないかもしれませんが、放送終了後から次の放送までの間TVerで配信していますので、インターネットを利用すれば全国どこでも視聴可能です。(データ通信量にはご注意ください)

 

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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