国語辞典で遊ぼう(前編)~教材で遊ぼう①~
こんにちは、
キッズの教養を考える研究室「ききょうけん」のベル子です。
突然ですが、皆さんは「国語辞典」と聞いてどんなイメージが浮かぶでしょうか。最近は辞書アプリなどもあるようですが、ここでは紙媒体のお話です。
もしかすると「学校の授業くらいでしか使ったことがない」という方もいらっしゃるかもしれません。また「昔はうろ覚えの単語について、漢字でどう書くかとかどんな意味かとかを調べるのに使っていたけど、今は携帯電話でことたりるから辞書は使わなくなったなぁ」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際に手に取ってページをめくってみると色々と発見があり面白いのですが、現代では多くの人にとってあまり身近な存在ではなくなっていると感じます。頻繁に辞書で調べ物をするタイプの方は電子辞書を購入して使用している場合もあるでしょうから、紙媒体の辞書を日常的に活用する人は、頻繁に調べ物をする方の中の、更に一部ということになりますね。割合の程はわかりませんが。
ただでさえ分厚くて字がたくさんある本ですから、堅苦しいイメージを持たれやすそうなのに、さらに日常的に使う機会が減ればとっつきづらく感じてしまうかもしれません。でも、ちょっと活用の仕方を工夫すれば、ゲームの道具として活用できたりもするのです。実際、テレビのクイズ番組などでも国語辞典を活用したクイズが出題されることもありますね。
そこで今回は、大人と子どもで楽しめる、国語辞典を利用した遊びを紹介したいと思います。主にクイズですが、場合によっては知識の多い大人よりも発想の柔軟な子どもの方が活躍できることもあるでしょう。
前編となる今回は、基本のクイズを紹介します。
やり方を説明するよりも、実際に出題した方が分かりやすいと思いますので、実際に何問か試しにやってみましょう。お気軽にお付き合いください。
※今回私が使用させていただいたのは、小学館の「例会学習国語辞典(第十版)」です。今後の問題文にはこの辞書からの引用文が含まれます。引用させていただいた文はそれとわかるように字の色を青に変えておきました。
◎クイズの基本的なルール
出題者と回答者にわかれます。辞書を見るのは出題者のみです。回答者は出題者のヒントから何の言葉かを当てます。
出題者は辞書をめくり、その項目となっている語句から問題となる語句を一つ決めます。回答者は、出題者から教えられた、語句の文字数やそこに書かれている説明文などをヒントにし、問題の言葉が何かを予想するというわけです。
では、実際に私が出題者側になって、問題を出題します。
まずは「ものの名前(名詞)」から出題しましょう。ヒントをどんどん出していきますので、なるべく少ないヒントで答えを思いつけるよう考えてみてください。
◎言葉を当ててください
<第一問>
・ 名詞です
・5文字です
・衣服などの合わせ目をしめるとめ具。つまみを引っ張るだけで開いたり閉じたりできる。
・私が見ている国語辞典では、この言葉の次の言葉は「ぶあつい」です
・カタカナで書きます
・最後の一文字は、音を伸ばす「-」です。
・言葉の中に小さい文字(「おもちゃ」の「ゃ」のような字)が一文字あります
・その小さい文字は「ぁ」です。
・その「ぁ」は前から2番目の文字です。
・この国語辞典では、この言葉の前の言葉は「ファストフード」です。
正解は
「ファスナー」でした。
単語に小さな字が入ると字数から答えを想像しづらくなるので、少し難しくなります。
では、もう一問出題します。今度は名詞ではありません。
<第2問>
・ 副詞です
・4文字です
・こわがったり不安に思ったりして、おびえるさま。
・私が見ている国語辞典では、ひらがなで書かれていますが、カタカナで使われることもあります
・この国語辞典では、この言葉の5つ後の言葉は「ピクルス」です
・くりかえす言葉です。「もたもた」「わくわく」のように2文字を2回繰り返しています。
・最後の一文字は、「く」です。
・この辞書で、この言葉の2つ前に書かれているのは「ピクニック」です。
正解は
「びくびく」でした。
辞書の言葉の並び方のルールが理解できていると、正解しやすい問題でした。逆に、辞書のルールが頭に入っていないとピンとこないヒントが多かったかもしれません
◎明日の後編に続きます。
次回は別のバリエーションの問題や、難易度について書いていきたいと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。