等式を書き起こすコツ(後編)~数式と日本語②~
こんにちは、
キッズの教養を考える研究室「ききょうけん」のベル子です。
今回は「文章題の問題文から等式を書き起こすコツ」を紹介する記事の後編です。
※前編はこちら↓
文章から等式を書き起こすタイプの多くの問題では、左辺より右辺の方を書く方が簡単です。
①結論や結果を語る表現 (「〇円です」「〇時間かかりました」など)
②「は」や「等しい」など等号と同じ意味で使われる表現(「~は〇個」「〇と等しい」など)
文中からこうした表現を探して、「〇」の部分の数を「=」の右側に書くだけで右辺が出来上がる問題も少なくありません。
そのため、右辺を先に書き、それに合う左辺を考える方が式が立てやすくなります。
後編となる今回は、実際に良くある形式の例題を紹介します。問題文から右辺に使える数字を考えていきましょう。
※今回はあくまでも右辺の数を探す方法の紹介なので、問題全体の答え等は省きます。
<例題①>
1000円で、80円のペンを何本か買ったところ、お釣りは360円でした。
ペンを何本買ったのでしょうか。
結果を表す「でした」の部分に注目します。「360円でした」と書かれているので、等式の右辺は
=360
となることが考えられます。
<例題②>
あんパン3個と130円の牛乳1パックを買ったら、代金が400円になりました。
あんパンは1ついくらですか。
この問題も、結果を表す「400円になりました」の部分に注目して
=400
と右辺を設定することができます。
<例題③>
家から学校までの道のりを、お兄さんは分速80mで歩いて通っています。弟は分速60mで歩きます。二人が学校に着くまでにかかる時間の差は4分です。
家から学校までの道のりは何mでしょうか。
速さの問題は、買い物の問題に比べて何かとややこしく感じますね。この問題でもいろいろな式の立て方が考えられますが、例題①②と同様の考え方でも立式できます。
「時間の差『は』4分『です』ですから、
=4
と書くことから始めると、速さが苦手な子でも考えやすくなるでしょう。
今回は文章題から立式するうえで一番とりかかりやすい「右辺を書く」コツについて例題をもとに紹介しました。
来週は左辺を考える上で必要となる足し算・引き算の立式の考え方について紹介します
※記事は3/3(火)更新予定です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。