足し算・引き算の式で表そう(前編)~数式と日本語③~
こんにちは、
キッズの教養を考える研究室「ききょうけん」のベル子です。
今日のテーマは「日本語表現を足し算・引き算の式に書きかえる」です。
先週の記事では「等式を書き起こすコツ」として、「まず右辺から書く」という考え方を紹介しました。右辺は「+」「-」「×」「÷」などの記号を使わずに一つの数字のみで済む場合が多く、左から書く場合に比べて取り掛かりやすいのです。
※先週の記事(前編と後編)はこちら↓
それで無事に右辺をかけたら、その右辺とつなげる左辺を考えることになります。
そこでは「+」「-」「×」「÷」の少なくともどれか1つは使うことになるでしょう。
小学校の内は問題文を読んで「これは何算を使って答えを求めるんだろう」と考えて使用する記号を使うことも少なくありませんが、▢や文字を利用して「文章に書かれている日本語の通りに式を書き出して、その▢や文字にあてはまる数を求める」という方法で解くこともあります。そして、中学校に進学するとそれが主な解き方になります。
今回は「+」「-」「×」「÷」のうちの「+」「-」で書きかえられる日本語の表現をまとめました。たくさんの問題に対応するには応用が必要になりますが、まず主なパターンを覚えることも重要です。
まずは、以下の日本語表現から等式を書き出せるようになることを目標にして練習することをお勧めします。
◎足し算に書きかえる表現
①増えた(加えた・足した)
5から3増えると8になります。
↓
5+3=8
②大きい(多い)
10より1大きい数は11です
↓
10+1=11
③「と」
8と5を合わせると13になります。
↓
8+5=13
※「合わせて」「全部で」などは足し算になる表現と言われることがありますが、学年が上がるとかけ算の結びつく場合もあるので注意が必要です。どちらかというと「と」の方を意識した方が確実だと思われるため、今回こちらを紹介しました。
④和
8と9の和は17です
↓
8+9=17
◎引き算に書きかえる表現
①減った(なくした、とった、ひいた)
10から6へると4になります。
↓
10-4=6
②小さい(少ない)
15より5小さい数は10です。
↓
15-5=10
③差は(ちがいは)
9と4の差は5です。
↓
9-4=5
◎後編に続きます
上記の表現はニュアンスをまとめたものなので、先ほども少し書きましたが、実際の多様な問題に対応できるようになるには、少し違った文章表現でもどのニュアンスの表現であるかをかみ砕く読解力が少し必要になります。でも、まずは繰り返し上記のような表現の文を等式で表す練習をしてみましょう。文章題のように立式して計算するタイプではなく、今回の等式のように計算結果まで出ている文章を式に書き出すのが、イメージを補いやすくお勧めです。
後編では練習する際の考え方を紹介しつつ、練習問題を出題していきます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。