足すのか引くのか練習問題~数式と日本語番外編~
こんにちは、
キッズの教養を考える研究室「ききょうけん」のベル子です。
今日の記事は、先週の記事「足し算・引き算の式で表そう」の補足的な内容です。
※先週の記事前編はこちら↓
※後編はこちら↓kikyouken.hatenablog.com
足し算や引き算の式で表せるような内容の文章表現には、基本のパターンがあります。
実際にはそこから多用な表現パターンに広がっていくのですが、まずは基本のパターンをおさえてそれらを「+」や「-」の記号をつかった等式で表現できるように繰り返し練習しておくと、いろいろな文章題に対応しやすくなるのでお勧めです。
先週の記事前編では基本のパターンを、後編では練習問題や練習方法を紹介しました。
でも「繰り返し練習して慣れておくと良いですよ」と言われても、子どもの個々の成長段階によっては「そもそもその練習問題自体が難しい」という場合もあるでしょう。そうなると練習自体がとっつきづらいものになってしまいますね。
そこで、今回はそういった場合にお勧めの練習問題を紹介します。
今回の問題は文章題ではありませんが、文章題に取り組むまえのウォーミングアップに扱ってみてください。
◎足すか引くかのみを答える問題です
<例題>
次の①~③式の〇の部分には、それぞれ「+」か「-」のどちらかが入ります。それぞれの式にどちらが入るかを答えてください。
① 6〇4=10
② 6〇4=2
③ 30〇1=29
以上のように、計算と答えの数は既に提示されていて、足し算と引き算のどちらなのかを答えるのみの問題です。中学校に入り正負の数を学習すると「引いているのに増える」とか「足しているのに減る」といった計算も登場しますが、負の数を含まない問題であれば、
左端の数より等号の後の数の方が大きい→足し算
左端の数より等号の後の数の方が小さい→引き算
と判断できるはずです。その感覚をつかむのが第一の目的になります。
市販のプリントなどでは数の方を伏せて穴埋めさせる問題の方が主流で、足し算引き算の記号を埋める問題はあまり見かけませんが、手書きでササっと書くだけでも出題できますから、機会があれば身近な子どもに出題してみてください。
以下に、難易度の目安としてA~Dの4つのステップを書いておきます。算数に苦手意識のある子はAから始めると良いでしょう。
◎4つの難易度
A:10までの数の足し算・引き算を扱ったもの
例 9〇1=8、3〇2=5など
B:10の倍数、100の倍数に関わるもの
例 500〇300=800など
C:数についての理解の学習で頻出する数量関係を表したもの
例 1000〇1=999、500〇30=530など
D:暗算で正確な答えを出すのに少し時間がかかる計算
例 59〇33=92 など
◎慣れてきたらかけ算、割り算も
今回は、先週の足し算引き算の補足としての記事だったため「足し算・引き算のどちらなのかを答える」問題を紹介しましたが、同じ形式でかけ算・割り算も含む問題を扱うと、さらに数や計算に関する理解が深まります。
そこで次回は、かけ算・割り算も含む練習問題を紹介します。明日(3月11日)更新予定です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。