ききょうけん(キッズの教養を考える研究室)

「キ」ッズの「教」養を考える「研」究室

「ノートの技術」を振り返る~休校中の自習(全科編①)~

 こんにちは、

キッズの教養を考える研究室「ききょうけん」のベル子です。

 

 ここ最近、当ブログでは

「休校中に家庭で自習をするなら、どんなことをしたら良いか」

をテーマに、国語・理科・数学についてそれぞれ考えてきました。

  

 今回からは数回にわたり、教科という枠組みから離れて、「学んだことをノートにまとめる技術」を主なテーマとして考えていきます。

 

 

◎「自力で学べる」ための条件

 

 休校中の自習について、どの教科であっても「子どもがある程度自力で学習を進められるものが良い」という前提で書いてきました。これはつまり、「子どもが自習しやすいような課題を大人が考える」ということです。

 どのくらいの内容ならば「大人がつきっきり」にならなくてもこなせそうか、それはそれぞれの子どもによって異なります。それを周囲の大人が「この子ならこの課題が良いかも」と判断することを基本的な前提として書いてきました。それぞれの科目が好きであったり、得意であったりすると、自力で進められるであろう学習内容の範囲は広まります。

 

 

 でも、数学の回で少しふれましたが、「数学は好きだし得意」という子どもの多くは、数学の学習に関して「与えられた課題に、概ね自力で対処できる」というだけでなく、そもそも「自分が今どんな学習をするべきか」の判断もある程度自力でできてしまいます。

 人が「自力で学べるかどうか」を考える場合、「与えられた課題を独りでこなせる能力」だけでなく「今自分の学習到達状況がどのくらいで、この先どんな学びが必要かを判断する能力」がとても重要になるでしょう。

「自分自身の指導計画を立てる力」とでもいえるでしょうか。

 普段学校で一斉授業を受けている場面に限っていえば、その能力の有無でそこまで大きな差は生まれないはずです。(テスト勉強においては成績を大きく左右する要素になりますが。)でも、大学に進学したり、就職して社会人になったりしてからの「学び」には、欠かせない要素です。

 小・中学生くらいの時点では、そうした「自力で学ぶ力」を持っている子はごく少数で、身についてないのが当たり前の能力でしょう。でも、将来的に重要になることは間違いありません。ですから、現在家庭で「自習」をしているならば、純粋にその学習内容を身につけるということだけでなく「学ぶ力自体を向上させられないか」という観点で考えてみる良い機会なのではないでしょうか。

 

 

 

◎ノートの使い方を通して考えてみる 

 

 とはいえ、「考えてみる」といっても、どこからどう手を付けたら良いか難しい問題ですね。そこで、今回一つの視点として「ノートの使い方」から考えてみましょう。

 ノートといえば、小中学校では主に黒板に書かれた内容をうつしたり、出された課題の答えを書き出したりすることが多いと思います。でも、仮に「先生がいない環境で独りで学ぶ」となれば、ノートに何を書くか、どうまとめるかも自分で判断しなくてはなりません。「出された課題をこなす」から一歩先に進んだ行動が必要になるわけです。

 現状どのくらいノートを活用できる力がありそうか、活用できていないとしたら、どんなスキルが足りていないのか、それを振り返ることで現在の「学ぶ力」と、今後それを向上させていくために必要なことが見えてくるはずです。

 

 全科編②につづきます。

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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