ききょうけん(キッズの教養を考える研究室)

「キ」ッズの「教」養を考える「研」究室

学校のことは「先生の指示に従う」が大原則~ピカピカの一年生の教養①~


 こんにちは、ベル子です。この記事は2019年1月12日に書いています。
 あと3か月くらいたつと、日本全国でたくさんの「新小学一年生」が誕生しますね。

 

「学校ってどんなことをするんだろう」と楽しみに思う反面、「学校でうまくやっていけるかな」と不安に思うこともあるでしょう。子どもたちだけではなく、周囲の大人もドキドキしている時期かもしれません。

 

◎基本は「案ずるより産むが易し」

 個別の人間関係については、当事者を知らない私があれこれ言うことはできませんが、学校生活自体については、今の時点で心配する必要はあまりないと、私は思います。

 

 もちろん実際に入学したら、大なり小なり困りごとはつきものです。何もかもが順調に進むということはそうそうないでしょう。

 

 でも小学一年生の場合、重大なけがや病気に関わるようなことを除けば、困りごとを発生させない方法を考えるよりも困りごとの芽が出てきたタイミングで早期に発見して解決する方が現実的です。

 逆に言えば、今あれこれ心配するよりも、入学してから注意深く見守っていくことを考える方が重要ではないかと思います。

 

◎ピカピカの一年生に必要な教養とは?

 とはいえ、「今のうちに何かやっておけることはないか」と考えることもあるでしょう。

 

 そこで、「入学するまでにこれを身につけておくと、学校生活を送りやすくなるかも」と、これまでの自分の経験から私が思うことを紹介していこうと思います。

 

 その大半は「一年生ならそれくらい普通に身についているだろう」と思われがちなことです。それが実際にはそれなりの割合で身についていない子がいます。なまじ「身についているはず」と思われがちなことであるほど、身についているか確かめられる機会も、改めて教えられる機会も少なくなってしまうのでしょう。

 

 皆さんの身近な新一年生が身につけているかどうか、機会があればチェックしてみてください。

 

 いわば「ピカピカの一年生の教養」です。
   
 内容が多いため、この話題はシリーズ化して少しずつ書いていく予定です。

 

◎できなくても、だいじょうぶ

 シリーズ全体に言えることですが、この「ピカピカの一年生の教養」は、何が何でも入学前に身につけておくべきことだとは思いません。

 

 身についていないとわかった時、それとなく学ぶことができたり、「小学校に行くための準備」として前向きに学べたりするなら良いのですが、「小学校に行くまでに覚えなきゃ!」と無理に覚えさせようとすると、子どもがこれからの学校生活に対してネガティブなイメージを持ってしまいかねません。

 

 大事なのは「この子は、こういう表現だとまだ理解できないんだな」とか「この子はこれが苦手なんだな」というように周囲がその子に対する理解を深めることです。

 

 それによって、その子とのコミュニケーションをとりやすくなったり、その子を見守りやすくなるということに大きな意味があると考えています。何か困りごとが出てきた時に、その原因を発見しやすくもなるでしょう。

 

 もし「これは覚えておいて良かった、これを覚えておけばよかった」という情報や「これも身につけておいた方がいいのかな」という疑問等がありましたら、ぜひコメントをください。参考にさせていただいたり、改めて考えなおしてみたりしたいと思います。

 

 また、私がお話する内容は基本的に、公立の小学校に入学することを想定したものです。「私立でも同じだった」とか「私立だとこんなケースもある」という情報提供もありがたいです。よろしくお願いいたします。
  

 シリーズ自体の説明だけでそれなりの文字数になってしまいましたが、一回目となる今回のうちに少し本題に入っておきましょう。

 

◎まずは先生の話を聞いてみましょう

 第一回でお話しておきたいのは「学校では先生の指示に従うということが大原則」だということです。

 

「先生の話を聞き、指示に従う」というのは、学校で生活していく為に子どもが身につけておくべき大事なスキルになります。ただ、子どものスキルの話はおいおい詳しく書いていくとして、今回は子どもの話ではなく「ピカピカの一年生の教養」をチェックする側の大人の話です。

 

 子どもだけでなく、大人もまた「学校のことは原則的に先生の指示に従う」ことをお勧めします。先生が他の大人より偉いと言いたいわけではないのですが、実際に学校という現場で教育活動をするのは先生方ですから、どのようなスキルがあれば生活しやすいのかも、過去にどのようなトラブルがあったのかも、よく知っています。

 

 4月の入学式の日よりも前に、学校では「入学説明会」を保護者向けに開きます。地域によって異なりますが、ちょうど今の時期から2月頃までに行うことが多いようです。

 

 学校によっては、その場で「入学までにこれを身につけておいてほしい」という話をすることがあります。

 

 この内容は学校の造りや教育方針によって本当に千差万別で、「和式トイレの使い方」をあげる学校もあれば「自分の名前の読み書き」をあげる学校もあります。何も言わない学校もありますし、スキルではなく「学校に間に合う時間に起きる習慣」を身につけてほしいと話す学校もあります。

 

 そこでの学校の先生の話をよく聞き、なるべく優先して身につけるようにしましょう。

 

 でも、これもまた「何が何でも身につけさせる」と子どもを追い込む必要はないと思います。可能なペースで頑張ってみて、4月までに身につけることがどうしても難しいようならば、タイミングを見計らって正直に「まだ練習中で…」と伝えておくのも一つの選択肢です。

 先生もそのつもりで対応してくれますし、場合によっては練習のコツを教えてくれることもあるでしょう。

 

 

 入学式までのこり約3か月、どうせドキドキするなら、楽しいドキドキにしていけると良いですね。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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 シリーズ次回はこちら↓ 

kikyouken.hatenablog.com