ききょうけん(キッズの教養を考える研究室)

「キ」ッズの「教」養を考える「研」究室

校庭にあるものの名前~ピカピカの一年生の教養㉛~

 

 こんにちは

キッズの教養を考える研究室、略して「ききょうけん」です。

 

 小学一年生の学校生活に必要な知識や技能を考える「ピカピカの一年生の教養」、

前回まで数回にわたって、一年生で使う「数え方」に紹介してきました。

 

※前回の記事はこちら↓

kikyouken.hatenablog.com

 

 漢字の学習も想定した内容だったため、新一年生としてはまだまだ難しく、これからゆっくり覚えていくものでしたね。

 

 そこで今回は反対に、入学してすぐに使う言葉を紹介していきたいと思います。

 テーマは「校庭にあるものの名前」です。

 

 

◎「集団行動」の授業

 

 小学校に入学してすぐ、体育の授業で「集団行動」を学びます。

「集団行動」は、「集団生活」や「団体行動」と同じ意味で使われることもありますが、体育での「集団行動」はもっと範囲の狭いものを指しています。

 

 集団行動といえば、日本体育大学の一糸乱れぬ行進やその練習風景をテレビで見たことがある人も多いのではないでしょうか。

 体育での「集団行動」はこちらの意味です。

 

 もちろん、大学生がテレビで見せるようなクオリティの活動をするわけではありません。

 

 指定された場所に、指定された隊列で並んだり、

「まわれ右」の指示に従って向きをかえたり、

「体操の隊形に開け」の指示に従って広がったり、

笛の合図でしゃがんだり立ち上がったり、

指示に従って一列から二列に並び替えたり、

その並び順を崩さないように移動したりの練習を

 

入学直後の体育の授業で行います。

 

 体育の授業でどの時期に何を扱うかというのは、学校によって違いがあるとは思います。でも、入学後最初に集団活動の授業をするのは、基本的にどの学校でも変わりません。

 この集団行動が身についていないと、他の授業が進められないからですね。

 

 さて、この授業の最初の方では、「指定された場所に移動して並ぶ」という練習をします。

 

「あっちの鉄棒の前で並びます」

「むこうのブランコの前で並びます」

「こんどは朝礼台の前で並びます」

というように。

 

 その際、先生が真っ先に移動して言葉ではなく笛や身振りで隊列の形や向きを指定するので、「朝礼台」が何なのかわからなくてもどこに並ぶかはわかります。

 また、周囲の子の様子を見てそれに合わせることさえ身についていれば、授業に全くついていけないということはありません。

 

 でも、やはり自分で指示の内容を理解できた方が動きやすいですよね。

 それに、体育で集団行動を覚えた後は、生活科の授業などでも「靴に履き替えて鉄棒の前に集合ね」というように指示をされるようになります。先生がその場所に来る前に子どもだけで並んでおくという機会も、だんだん増えていくのです。

 

 先の行動に見通しを立てやすくするためにも、集合場所に使われるものの名前は早めに覚えておくと良いでしょう。

 

 

◎学校ならではの言葉

 

 そもそも「校庭」という言葉自体、入学後に初めて聞く子も少なくありません。

 まずは、学校ならではの言葉を紹介しておきます。

 

 

 

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校庭、トラック

 

建物を「校舎」というのも、覚えておくと良いでしょう。

 

 

 

 

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校門、体育館

 

体育館は、移動するための「通路」も良く使う言葉です。

 

 

 

 

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朝礼台、飼育小屋、学童(の建物)、像

 

 学童保育の建物や像は学校によってあったりなかったりしますし、どちらかというと学校生活の中では近づかない場所なので、先生の指示の中で使われることはほとんどありません。

 ただ、他のものと離れた場所にあったりするため、覚えておくと子ども自身が場所を伝えやすくなります。

 校庭にあるものとは少し異なりますが、「給食室」というのも場所を説明する際に時々使われます。

 

 

 

 

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ビオトープ、プール

 

 ビオトープ(=池)ではありませんが、伝わりやすさを考えて、普段は「あっちの池の方」ですませる大人もいます。

 

 プールは大抵の子どもが知っている言葉ですが、校庭からはコンクリートとフェンスしか見えないので「これまで見てきたプールのイメージとは違う」と感じる子もいるでしょう。

 

 

 

 

◎校庭の遊具の名前

 

 

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 幼稚園や保育園にあったものは覚えていると思いますが、いままで馴染みのないものだとわかりづらいですね。

 学校によって設置されている遊具が異なるので、それぞれの学校にあるものを覚えるのが一番です。

 

 以前の記事で、場所を説明する時は「色」の情報も伝えることが多いと書きました。

 

※色に関する記事はこちら↓ 

kikyouken.hatenablog.com

 

 

「ブランコの前に集合」と言わずに「赤いブランコの前に集合」と説明するということですね。

 それとは別に、大人が校庭にあるものを説明する時、「あの木のやつ」「鉄のやつ」というように素材で特定させようとしたくなることがあります。

 

「木の遊具」「鉄(金属)の遊具」というイメージを身につけておくと、会話がスムーズになるでしょう。

 

 

 

◎集合場所になりやすいもの

 

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玄関、下駄箱(靴箱)

 

「校庭で使う言葉」というと少し語弊がありますが、外に出たうえで「玄関前に集合」ということは頻繁にあります。

 

 

 

 

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花壇、水道(ながし)

 

 生活科や図工の授業などで用事ができたときに、その場所の前に集合するパターンで使われます。

 保育園や幼稚園で馴染みのある子は、あらためて覚える必要はないかもしれませんね。

「花だん」「水どう」は一年生の漢字の問題でも出題されます。

 

 

 

 

◎その他の目印

 

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看板(立札)、ベンチ

 

 

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大きな木(桜、けやき、イチョウなど)

 

 もちろん全ての木の名前を覚えておく必要はありません。多くの学校で、玄関前などに目立つ木が植えられていて、その木だけは「木」ではなく「校門横のけやき」「玄関前のイチョウ」というように個別に呼ばれて場所の説明に使われます。

 

 どの木をなんと呼んでいるかは入学してみないとわからないので、入学後に覚えれば良いでしょう。

 

 

 

◎まとめると

 

・校舎外での活動では 、物事の説明のために、目印になるものの名前をたくさん使います。

 

・正確に覚えておかなくても何とかなりますが、覚えておいたほうが会話も学習もしやすいので、どのくらい知っているか確認しておくことをお勧めします。

 

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。