ききょうけん(キッズの教養を考える研究室)

「キ」ッズの「教」養を考える「研」究室

文字の授業はいつから?~ピカピカの一年生の教養49~

 こんにちは、

キッズの教養を考える研究室「ききょうけん」のベル子です。

 

 4月も近づいてきたところで、今週から「ピカピカの一年生の教養」シリーズの更新を再開します。

 

※シリーズの趣旨等を書いた初回記事はこちら↓

kikyouken.hatenablog.com

 

 昨年は番外編を除くと全部で48回分の記事を書きました。

 

※昨年の内容一覧はこちら↓

kikyouken.hatenablog.com

 

 今回再開するにあたりナンバリングをどうするか少し迷ったのですが、リセットはせずに続きの49回から始めることにしました。ただ数字が大きくなると、これまで使用していた「㊽」のような記号を使うことが難しいため、今回からは数字を〇で囲まず「49」としています。

 これからしばらくの間、毎週金曜日の20時に更新予定です。

 今年もよろしくお願いいたします。

 

 さて、今回は小学1年生での文字の学習ペースについて簡単に紹介したいと思います。

 

 

◎やっぱり気になる(?)学習進度

 

 毎年この時期になると、「入学準備」という言葉の入ったドリルを書店でたくさん見かけます。

 国語なら文字や言葉、算数なら数字や簡単な足し算引き算を中心に、「小学校に入る前に少し勉強をしておこう」というドリルです。中には早寝早起きといった生活習慣上の注意点や学校でのお約束等が紹介されているものもありますが、大抵の場合は国語と算数がメインになります。

 ドリルによって難易度は様々で「いったいどのくらいまで覚えておけば安心なの?」と考えてしまう保護者の方もいらっしゃるでしょう。

 

 結論から言えば「絶対にこれを身につけておかないといけない」ということはありません。入学準備ドリルで紹介されている内容は、入学後に学校で、あくまでも「初めて習う」内容として学習するものばかりです。とはいえ、学校で学習する内容は多岐にわたり、ひとつひとつにそこまで時間をさくことができませんから「今のうちに」と考える人も多いのでしょう。

 

 そこで今回は「文字の先取り学習の目安」として1年生のいつ頃の時期にどのくらいの文字を学習するのかを紹介しておこうというわけです。

※先取り学習を強く推奨する意図はありません。

 

 

◎おおまかな目安

 

   4月 ひらがなの学習開始

 5・6月 拗音(「ちゃ・ちゅ・ちょ」など)、促音(小さい「っ」)、

      長音(「おかあさん、おねえさん」などの伸ばす音)、

      「わ」と「は」・「お」と「を」の区別など

   9月 カタカナと漢字の学習開始

 

 学校行事などにより時期が前後する場合がありますが、個人的な体感としては、若干遅れることは珍しくない一方で大幅に早まることはないと考えて置いて良いのではないかと思います。

 カタカナや漢字の学習はだいたい9月頃からの開始になりますが、漢字とカタカナのどちらが先かは学校によって異なります。同様に5・6月に学習する内容も、どれから習うかについて「これ」というきまりはありません。

 

 小学校の国語の授業は、基本的に国語の教科書の内容を元に進めます。

 そして、教科書は複数の出版社から出ています。

 どの内容をいつ扱うか、その順番は出版社によって違いが生じますから、通っている学校がどの出版社の教科書を使用しているかによって、実際に学習する順番も変わってくるでしょう。

 詳細を知りたい場合は、実際に自分たちが使う教科書の出版社のホームページを参照してみてください。情報の探し方については、以前「算数の先取り学習」に関して書いた記事で紹介しています。

 

※該当記事はこちら↓

kikyouken.hatenablog.com

 

 

◎まとめると

 

・「この文字は入学前に絶対に覚えておかないといけない」ということは、特にありません。

 

・もし「授業で学習し始める前に準備しておきたい」ということなら、年間のおおまかな学習スケジュールを把握しておくと良いでしょう。

 

・実際に使用する教科書やその出版社のサイトが参考になります。

 

  最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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