ききょうけん(キッズの教養を考える研究室)

「キ」ッズの「教」養を考える「研」究室

忘れ物予防のコツ~ピカピカの一年生の教養㊳~

 こんにちは、

キッズの教養を考える研究室、略して「ききょうけん」です。

 

 小学一年生が学校生活で必要な知識や技能を考える「ピカピカの一年生の教養」、今回は忘れ物を防ぐちょっとしたコツの紹介です。

 

 入学直後は通常の時間割ではなく、いわば「慣らし」の授業内容が多かったのではないかと思います。

 前回も書いた通り、まずは新しい生活に慣れるのが一番でしょう。

 

 ※前回の記事はこちら↓

kikyouken.hatenablog.com

 

 でも、そろそろ時間割どおりの授業が少しずつ始まる頃ではないでしょうか。最近は子どもの負担を減らすために教科書をできる限り学校に置きっぱなしにする、いわゆる「置き勉」を推奨する学校も出てきているようですが、それでも何かしらの準備が必要になるでしょう。

 

「翌日の準備」はこれから何年も続ける作業です。

 なるべく少ないエネルギーで、間違いのないようにしたいですよね。

 

 ちょっとした工夫をすることで、忘れ物を減らすことができます。

 

 

◎準備するものの個数を把握する

 

 忘れ物を減らすコツは「準備するものの個数で考える習慣をつけておくこと」です。

 

 例えば、国語の準備であれば「教科書」と「ノート」を持っていくのが一般的でしょうか。この時「国語で持っていくものは2つ」と考えるようにします。

 

 シンプルな話ですが、実際に「教科書とノート」とだけ考えているよりもずっと忘れ物が少なくなるのです。

 

 人間が一度に気を付けられることには限りがあります。

「国語の授業は教科書がいる」

「国語の授業はノートがいる」

だと、2つのことを意識しなくてはならないですよね。

 

 それに対し「国語の授業には2つのものを用意する」と考えると、気を付けるべきポイントを一つに絞れます。

 

 結局「その2つが何なのか」という点で「教科書」と「ノート」というのも覚えておかなくてはいけないのですが、「国語の授業には2つのものが必要」という認識から「教科書」と「ノート」という情報を思い出すのはそれほど難しいことではありません。万が一「2つのうち1つが思い出せない」という状況になってしまったなら、その時に詳しいメモを見返すなり人に聞くなりすれば忘れ物を防ぐことができます。

 

 

 

 そのうえで連絡帳を見て、その日特別に準備するもの(自分のお気に入りの本を持参して紹介するという課題などが考えられます)があれば、それを加えていけば良いのですね。

 

 

 

 これは、学年が上がって教室移動をする時にも、非常に役に立ちます。

「理科室には教科書を持っていく」

「理科室にはノートも持っていく」

「理科室にはワークも持っていく」

「理科室には筆記用具も持っていく」

と個々に考えていると、どれか1つを忘れてしまう可能性もありますが、

「理科の授業には4種類の道具を準備しなくてはならない」

と考えていれば、どれかを忘れていても

「1つ足らない」

と気づきやすいのです。

「4つ持っていればOK」

と考えることで、基本的な確認作業に使うエネルギーが少なくてすみます。

 

 

 

◎時間割に工夫を

 

 時間割に必要な荷物の種類数を書いておく(途中で状況が変わって数が変わる場合もあります)というのも有効ですが、一応「数はこれからの授業で覚える」ということになっていますし、実際に数の感覚はまだ完全に身についていないかもしれません。

 

 個数のメモだけでは心配な場合は、家の時間割に具体的な物の絵を添えておくと、視覚的にわかりやすくなります。最近は写真を撮るのも簡単になったので、実物の写真を貼ってしまうのも一つの方法です。

 

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 上の図のように、実際に準備するものを画像で貼っておくと、「国語と算数は必要なものの個数が同じで、音楽は多い」など、イメージしやすくなります。

 そのうえで「国語の荷物は2つだね」「音楽の荷物は3つだね」と繰り返し声をかけて、数を意識できるようにしていくと良いでしょう。

 

 

◎まとめると

 

・授業の準備では、「何が必要か」ということだけではなく「何種類の道具を準備するか」という観点で考えるように意識すると、忘れ物を減らすことができます。

 

・「数」の理解にまだ不安があるうちは、視覚的にわかりやすい画像を貼ったうえで繰り返し声をかけていくと、数のイメージが定着しやすいでしょう。

 

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。