ききょうけん(キッズの教養を考える研究室)

「キ」ッズの「教」養を考える「研」究室

パターンで覚える接続詞(中編)~今日から始める読書感想文㉕~

 こんにちは、

キッズの教養を考える研究室、略して「ききょうけん」です。

 

 

「今日から始める読書感想文」では、前回から接続詞を使って複数の文を書く方法について考えています。

 

※前回の記事はこちら↓ 

kikyouken.hatenablog.com

 

「それから」や「それで」などの接続詞は文と文を結び付ける働きをする言葉で、ドリルなどでもこの接続詞についての問題が多数出題されています。でも、問題に正解するためには、この接続詞に関する理解だけでなく語彙力や読解力が必要になります。

「ここでは作文で接続詞を使いこなすことをテーマにしていますので、ドリルで問題をとけるかどうかについては深く考えず、実際の作文で練習ししていくことを考えましょう」というのが、前回の内容でした。知識として全ての接続詞を覚える必要はなく、まず自分が使いやすいものを見つけていきましょう。

 

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◎3行作文がお勧めです。

 

 以前、指示語の練習方法として「2行作文」というのを紹介しました。

 

※2行作文の記事はこちら↓

kikyouken.hatenablog.com

 

 接続詞を覚える練習としては、2つの接続詞を使用して3つの文を書く「3行作文」がお勧めです。

 

 具体的にどんな接続詞を使ってどんな文を書いていくかはこのあと詳しく書いていきますが、最初の1文は指示語の時の2行作文と同じもので良いでしょう。

 

例えば、

 

 

〇〇は ××を △△する。

〇〇が ××に △△する。

 

というような、3つ以上の要素からなる文を一つ書き、これを1文目とします。これだけでは文を書くのが難しい場合は、

 

①私は ××を します(しました)。

②私は ××に 行きます(行きました)。

③私は ××が 好きです。

 

という3つの中から一つを選び「××」のところだけ自分で考えことで文を作る方法があります。

 

 こうして書いた「1文目」に接続詞を使ってあと2文書き足すことで、接続詞を使った作文パターンに慣れていくことができるでしょう。

 

 今回は例として、特に使いやすい「だから」と「でも」でつなげるパターンについて紹介します。

 

 

◎「だから」→「でも」でつなげる文

 

「だから」は前の文の内容を元に、その結果どうなったのかを続けて書く時に使う言葉です。

「でも」は前の文の内容を打ち消したり、反対の意味になることを続けて書く時に使う言葉です。

 

 この2つを使って文を書く練習をしてみます。 

 

 ここでは

 

③私は ××が 好きです。

 

を利用して、最初の文を書いてみましょう。

 

私は 紅茶が 好きです。

 

 これを1文目とします。2文目の最初を「だから」とし、その続きを考えれば良いのです。

 

 良く使われるパターンとしては「好き」→だから「行動する」というのいうものが書きやすいでしょう。

 好きなものが例文のように食べ物や飲み物であれば、「食べます」「飲みます」または「買います」などを述語にすれば良いですし、スポーツや教科であれば「やります」「勉強します」などの述語を使うことで2文目を書くことができます。

 例文では飲み物が好きだという内容なので、「飲みます」が使いやすい言葉です。

 

 

私は 紅茶が 好きです。

だから、毎日 1杯は 飲みます。

 

 

 ここに「でも」から始まる3文目をつけるとしたら、どんな述語を考えれば良いでしょうか。わかりやすい方法としては2つの書き方が考えられます。

 

 まずは、2文目で使った動詞を「〇〇しません(しなかった)」「〇〇できません(できなかった)」と否定の形に変えて、3文目の述語にする方法です。

 

私は 紅茶が 好きです。

だから、毎日 1杯は 飲みます。

でも、今日は 一度も 飲めませんでした。

 

 

 もう一つは、1文目で使った「好きな物」と別のもののを3文目に使うという方法です。例文では「紅茶」が出てきましたので、3文目では「コーヒー」を使ってみましょう。この時、述語は2文目と同じか、「〇〇しました」「〇〇しようと思います」などのように、少しだけ変えたものを使うことができます。例文では2文目の述語が「飲みます」だったので、今回はそのまま使ってみましょう。

 

私は 紅茶が 好きです。

だから、毎日 1杯は 飲みます。

でも、今日は コーヒーを 飲みます。

 

 

 このような方法で、3行の文を作ることができます。

 もちろん、「だから」と「でも」をもとに一から内容を考えて文を書いていくのでも構いません。ただ、それが浮かばない場合は、

 

1文目→「××が好きです。」の××を埋める。

2文目→××の種類に応じた動詞を述語にする。

3文目→××を別のものにするか、××をそのままにして2文目の動詞を打ち消しの形に変える。

 

という手順で考えることで、文を考えやすくなるでしょう。「××が好きです」の形に慣れてきたら、①の「〇〇します」や②の「××に行きます」などについても練習していくと、パターンをつかんで色々な文に活用できるようになります。

 

 

◎後編ではその他のパターンを紹介します。 

 

 今回は「だから」→「でも」の順で文を結び付ける3行作文について詳しく説明しましたが、この他にも、

 

でも→だから

 

次に→そして

 

でも→なぜなら

 

そして→だから

 

などのパターンがあります。後編では、今回の「だから→でも」以外で使いやすいものを紹介していきたいと思います。

 

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。