子どもが本を読まないと嘆く前に~今日から始める読書感想文②~
こんにちは、ベル子です。
今回は、「今日から始める読書感想文」シリーズの第2回目です。
夏休みに困らないよう、今からできることを考えていきましょう。
(※前回の記事はこちら↓)
前回の最後に「読書感想文には3つの要素があるから、苦手意識を持ちやすいということを書きました。
一本の読書感想文を書きあげるまでに「読書」をし、「自分の感想を持ち」、それを「文にまとめ」なくてはならず、その中の一つでも苦手なものがあると、なかなか書き上げることができないのですね。
今回から、その一つひとつの要素について対策を考えていこうと思います。
◎「読書」の中にも二つの要素が
感想文を書く為には、まず何かしらの本を読まなくてはなりません。そもそも「本を読む」ことが苦手で読めないままだと、感想の書きようがないですよね。
その「本を読む」というのもまた、大きく二つの要素に分けられます。
一つは「本を手に取ってページをめくり、最後のページまで行きつく」ということです。
とにかくこれをしないことには「一冊の本を読んだ」ことにはなりません。普段から読書の習慣がついていないと、この時点で苦痛に感じることもあります。
そしてもう一つは、「その本の内容を理解する」ということです。
日常的な読書であれば、必ずしも内容を理解する必要はありません。幼いうちは挿絵だけ見て満足することもありますし、「いまいち意味がわからなかったけど、なんとなく面白かったかな」という楽しみ方でも良いでしょう。しかし、その後に感想を書くとなると、やはりその本から何かを読み取っておく必要があります。
この記事では、前者の「本を手に取っ手ページをめくる」力を身につけることを考えていきましょう。
◎読書好きを育てるお勧めの方法2つ
周囲の人間から「本を読みなさい」と言われなくても、好んで本を読む子はいます。でも一方で「本を読むのが好きではない」という子どももたくさんいます。
読書を趣味にする必要はないのですが、活字というだけで敬遠したりせずに本を気軽に読めるような性格の方が何かと得することは多いでしょう。日常的に本に触れていると、やはりいろいろな教養を身につけることができますし、学校の勉強の中で本を読まなくてはならない時もたくさんありますから。
私はどちらかといえば、日常的に本を読む人間です。一か月に何十冊も読むわけではありませんが、子どもの頃も今も本は身近な存在で、その影響で読書で親交を深めた友人もいます。
そんな友人の生活スタイルや自分の経験などをふまえて、私がお勧めする「読書好きな子どもを育てる」方法は以下の二つです。
①定期的に図書館など本のたくさんあるところに連れていく
②待ち時間が生じたときに、スマホやゲームではなく本を読めるように準備しておく
◎「数うちゃ当たる」という言葉もあります
あまり本に興味がない子でも、図書館のような場所で本に囲まれていれば何かと本を手に取るものです。
図書館というとお堅いイメージがあるかもしれませんが、自治体で運営しているような一般的な図書館の本は、別にお堅いものばかりではありません。
文字などほとんどなくて車の写真がひたすら載っている本もありますし、かわいいアクセサリーやヘアスタイルの本もあります。話題の芸能人やスポーツ選手の本が借りられることもあります。
それぞれの子どもが興味を持つジャンルの本が、必ず見つかるはずです。定期的に図書館にいってそうした本を手に取ることで、本を読むということが何も特別なことではなく、日常的なことだと思えるようになります。
ここで一つ気を付けていただきたいのが、図書館で時間を過ごすということだけを決めて、それ以上は子どもに対して何かを強制しない方が良いということです。
子どもの様子を見ていると、もしかしたら「もっとこういう本を読んだらためになるのに」とか「パラパラめくっているだけで、読んでいないじゃないか」と思うかもしれません。でも、何か義務が生じてしまったら、子どもの気持ちは読書から遠ざかってしまうでしょう。そもそも読書感想文も「夏休みが終わるまでにこの本を読み切らないと…」と決められていることで、苦しさが増してしまうものです。
普段の図書館の利用では「せっかく借りたけど、結局読まなかった」でも良いと思います。それを何十冊、何百冊と繰り返していると、本当に気に入った本に出会える時がきます。それまで気軽にあれこれ試せるのが図書館の良いところですから、存分に利用しましょう。
図書館に行くのがどうしても難しければ、家族で買いものに行った時に待ち合わせを本屋さんの前にするなどして、必ず本屋を一回のぞくようにするのもお勧めです。
図書館ほど気軽にたくさんの本に触れることはできませんが、話題の本や最新の本が目立つところにありますから、興味を持ちやすい利点はあります。
◎「読書の時間がない」なら
読書をするためには、まず時間が必要です。
音楽は何か別のことをしながら聞くことができますし、テレビもつけっ放しにしておけば、他のことをしていてもある程度内容が頭の中に入ってきます。でも、読書は基本的に両手を使います。さらに本から目を離すことができないので、「ながら」ですることがとても難しく、「読書のための時間」をとらないと読むことができません。
読書好きでも「最近時間が無くて全然読めない」という人もいます。
まして読書が習慣になっていない人であれば、改めて時間をとるのは何かとハードルが高いことと思います。
そこで、まずは「時間をつぶさなくてはならなくなったとき、その道具として本を使う」ことで、本に触れる時間を作っていきましょう。少し荷物が増えてしまいますが、小さいサイズの本もたくさんありますから、お気に入りを探してみてください。
ここでも「最初から最後まで読む」とか「文字を全部読む」ということを強制する必要はありません。とにかく本に触れるということが大切です。漫画でも雑誌でも良いですし、「ウォーリーを探せ」のようなゲームブックも最近では持ち歩きやすい小さいサイズが売られていますので、読書を身近にする最初の一冊にお勧めです。
◎まとめると
・とにかく「本を気軽に手に取る」環境にすることが最初の一歩です。
・読書の時間がとれないなら、まずは待ち時間に読むことを意識しましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
シリーズ次回記事はこちら↓