消しゴムかけの極意は左手にあり?~ピカピカの一年生の教養⑪~
こんにちは、ベル子です。
小学一年生の生活にどんな知識や技能が必要なのかを考える「ピカピカの一年生の教養」シリーズ、今回と次回の2回では、消しゴムの使い方について前後編に分けて考えていきたいと思います。
前回の記事で指先の力や器用さの話題が出たので、それに少し関連しているテーマにしました。
(※前回の記事はこちら↓)
それでは、今回は「消しゴムの使い方」の前編です。
◎上手に消せればやる気アップ
小学校に入学すると、消しゴムで字を消す機会が何かと出てきます。
中には上手に使いこなせている子もいますが、やはり大人に比べると使い方のぎこちない子が多いですよね。
上手に消せないと、その後の仕上がりがどうしても綺麗に見えなくなってしまいます。
プリントにしろノートにしろ、せっかく頑張った後は、やはりきれいな仕上がりになった方が達成感が感じられるはずです。
また、消しゴムを使う時というのは、たいてい何かを直す時です。
間違えてしまっただけでもちょっと残念な気持ちになるのに、そのうえ消す作業がうまくいかないと、嫌な気分が膨らんできてしまうこともあります。
やる気を出すためにも、消しゴムは上手に使えた方が良いですよね。間違えて直す時にイライラしなくてすむよう、あらかじめ練習しておくのがお勧めです。
それと、先にご家庭でやっておいた方が良いと思う理由はもう一つあります。
それは、練習に適した消しゴムが、子どもによって違うからです。
練習は一番使いやすい消しゴムでやった方が良いと思うのですが、学校に持っていける消しゴムの種類は限られています。
学校からは、「こういう消しゴムは駄目」とは特に言われていないかもしれませんが、購入した筆箱にうまく収まらないものは実質持って行くことができません。
バラエティに富んだ消しゴムでの練習は、ご家庭の方がやりやすいのです。
◎上手く消せない3つのポイント
なぜ上手く字を消せないのか?消しゴムかけがぎこちない子は、たいてい次にあげる3つの原因のどれかがあてはまります。
①紙を上手くおさえられていない
②消しゴムに力をかけるのが苦手
③消したい場所とこすっている場所がずれている
どれか一つでもあてはまると上手に消すのが難しくなりますが、複数の原因に当てはまる子が少なくありません。前編の今回は①について詳しく考えていきましょう。
◎左手と右手の位置関係、どうなっていますか?
消しゴムと一緒に紙が動いていたり、消しているうちに紙がしわくちゃになっていったりする風景を、皆さん見たことがあるかと思います。
子どものうちは指の力も弱いですし、かける体重も軽いですから、紙をおさえる力は大人よりもどうしても弱くなります。でも、身体が大きくなって力が強くなっても、消しゴムと一緒に紙を動かしている人も時々います。
力だけの問題ではなく、コツがあるのです。
利き手によって、どちらの手で紙をおさえるかは変わりますが、とりあえず右利きで考えます。
その場合右手に消しゴムをもって、左手で紙をおさえますね。この時、左手から遠く離れた場所の文字を右手の消しゴムで消すとどうなるでしょう。
たいていの場合、大なり小なり紙が動いてしまうと思います。
左手で固定できる箇所は、一枚の紙の中でも限られているのです。実際に消しやすい箇所は、下の図の赤い色のあたりです。
(※絵心がないので、今回も雑な図になります。すみませんが、お付き合いください)
この赤い色の場所に消したい文字がくるよう、左手を置けば良いのです。
「紙をおさえる」というよりは「消したい字を囲み込む」ような感覚でしょうか。
「ターゲット、かくにん!」のような言葉を添えて手を置かせると、場所の決め方がイメージしやすいかと思います。その子が見ているアニメなどに合わせた表現で、声をかけると良いでしょう。
ここまでで、いったん区切ります。後編は残りの原因
②消しゴムに力をかけるのが苦手
③消したい場所とこすっている場所がずれている
の2つについて、対策を考えます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
シリーズ次回記事はこちら↓
kikyouken.hatenablog.com